2023年6月30日金曜日

日本の財政

円が売られるというのは、それだけ海外投資家から見て日本経済に魅力がないということです。財政が厳しいと言われている米国でも直近の財政赤字はGDP比で108%程ですが、日本の財政赤字は1400兆円と言われていますのでGDP比250%程で主要国の中では突出しているのが現状です。普通は国家財政が破綻してもおかしくないくらい日本政府は巨額の債務を抱えています。 

漸く国の税収が70兆円まで増えましたが、100兆円の国家予算を賄うには30兆円強の国債を毎年発行し続けなければならない国の台所事情があります。一般の企業だと金融機関が信用不安で貸し付けを拒むため債務不履行で倒産してしまいますが、国は様々な種類の国有資産があるので簡単には潰れないし、かつての韓国のように最悪の場合IMFが資金を提供して救済してくれます。

このような内容は説明すれば小学生でも理解できるはずですが、多くの国民は詳しい情報を知らないので理解できていないのではないでしょうか。何故、円安なのか、どうして日本の給料は海外と比べて低いのか、原因としてはGDPが伸びていないことに尽きます。私たち国民にも責任の一端はあるのですが、ご承知の通り30年間も日本経済は成長していないのです。

何とか戦争もしないで平和を貫き、莫大な財政赤字にも国家は耐えていますので、日本という国は凄いと考えます。ただ高齢者福祉や子育て支援や防衛費に今以上の財政支出が必要とされています。ない袖は振れないとは言えないのが日本の現状です。しかし幸いにも萎んでいた日経平均がこのところ急上昇していますので、日本としてこのチャンスを逃さないことが肝要だと思います。いつか実質的に強い円となってほしいものです。



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