2023年6月22日木曜日

核融合発電

 年々地球温暖化が深刻となり、炭素によるノーカーボン待ったなしの時代を迎えているわけですが、ここにきて「核融合発電」が脚光を浴びているという記事を日経ニュースで拝見して驚きました。私も詳しくは分からないのですが、地上に小さな太陽を作って新たにエネルギーを生み出そうという考えです。

ご承知の通り、現在の核分裂による原子力発電所での発電は大量の放射性物質を排出します。核融合は海水の水素を融合して熱を発するものなので原料はタダ同然で無尽蔵に発電ができるという夢のような話のようです。実際に研究者の話を聴かなければ私自身も無知識に近いので大変興味があります。

この記事を見て何故私が驚いたのかと申しますと、実は今読んでいる文庫本で小松左京さんの「未来への総力戦」の「原子力と人類」という話の中で、核融合の話が出てきたのです。小松左京さんが「日本沈没」を超えようと書き進めた「さよならジュピター」の中で火星の話とともに出てきたものです。

今日の日経ニュースを見て、あまりにも偶然に出てきた話題に大変驚いたのです。実はこの文庫本は先日開催された日本の映画監督・小津安二郎展を見学した時に記念として購入したものです。後日書店でのこの本を見かけましたので、恐らく私と同じ思いを抱いている読者もいるのだと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿