2021年11月1日月曜日

ある医師の話

 先日、おおたわ史絵という受刑者たちの診療をする矯正局の医師のインタビューを聴きました。受刑者も最近は窃盗事件で投獄されている人が増えているようですが、受刑者の診療は常時刑務官の監視の下で行うので一般の診療より身の安全は保証されているようです。

おおたわ医師も好きで医師になったわけではなく、父親が開業医で母も元看護士という家庭故に医師の道へ進まざるを得ない家庭環境だったようです。それだけなら問題ないのですが、当該医師は2020年に「母をすてるということ」という壮絶な内容の書籍を世に出しています。

母親が子どもの頃の腹膜炎の後遺症なのか医師が中学時代の頃は鎮痛剤依存症となり、段々と酷くなり母の薬物依存症との闘いが医師になってもずっと続いたそうです。結局、母嫌いになり、縁を切りたくても家族なので逃げられなくて、生きている限り関わらざるを得ない過酷な環境ながら耐え忍ばれたようです。

その話を聴きまして、私の父母も子育てを放棄し、勝手気ままな人生を送ってきたので子供としては尊敬の余地もありませんが、父親は関係ないとしても母親だけは捨てることまで考えませんでした。いろんな人に様々な人生があることは、それぞれの生まれながらの生い立ちを聴いて初めて理解できるので興味があります。


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