2021年7月8日木曜日

議院内閣制

 先日、南米ハイチで大統領が自宅を襲撃されて暗殺されたという物騒な事件が起きました。近代社会においても、日本の戦前で起きた「五一五事件」による犬養首相暗殺のような事件が起こりうることに首をかしげてしまいます。日本も旧憲法時代は天皇に統帥権があり、議会制民主主義といえども、軍部が事実上は政治を支配して戦争に突き進んだわけですが、現在の憲法は象徴天皇となり、議会制民主主義の下に政治が行われるようになり、首相の交代もスムーズに行える利点も有します。世界には大統領制が多いと思いますが、反体制派の過激な行動で前述のような事件もあり得ます。しかし議院内閣制は国民が選んだ議員の中から首相が指名されるので、国民同士の直接な対立も防げます。戦後、米国に占領されましたが、明治政府以降、日本が英国に学んで議院内閣制を取り入れ、新憲法でも平和憲法の下で議院内閣制が維持されたことは正解だったと思います。


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