2021年8月5日木曜日

健保の話

 先日、健保連より健保組合の議員・理事を15年間務めたことにより表彰を授与されました。あっという間の15年間でしたが、時代の変化に応じて健康保険組合の役員として対応してきた経験は貴重なものでした。その中で一番ショックだったのは、麻生政権時代だったのか記憶は定かではありませんが、健保で長い年月にわたり貯蓄していた保険料収支残の内部留保金が国の一方的な政策で高齢者納付金として徴収を命じられたことです。現在、保険料収入の約半分は政府への納付金として定着してしまったのです。この措置によって過去には健保財政が逼迫したため保険料率を上げたり、福利厚生費用を大幅に削ったり、過去には大規模なリストラを行いました。漸く保険料率を大幅に上げて収支が取れるようになりましたが、将来を見据えると健保の運営も必ずしも容易ではないと思われます。今後は業界として健康経営を促進して出来得る限り疾病予防に努めていきたいと考える次第です。

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