2021年9月22日水曜日

アフガニスタンに思う

 アフガニスタン政府がタリバンにより崩壊寸前にガニ前大統領の亡命が報道されました。その後あまり論調はありませんが、日本の戦国時代であれば攻められた城主は切腹するか捕らえられてしまいますが、幕末の徳川慶喜は鳥羽伏見の戦いで江戸へ逃避しても、水戸にて謹慎を命じられるのみで切腹を命じられることも投獄されることもありませんでした。

おそらくアフガニスタンのタリバン政府は当初、ガニ元大統領を捕らえて殺害したかもしれません。あるいは投獄され裁判にかけられ死刑宣告に及ぶかもしれなかったのですが、私たちには単なる命逃れで国民を見捨ててしまったと映るわけです。しかし、国の為政者なので逃亡後に情勢が落ち着いたら帰国するとなれば一時的に止むを得ないという選択肢もあり得ます。

太平洋戦争終結後は東京裁判で東条英機など戦犯として処刑されました。やはり逃げるが無難だとガニ元大統領は考えに及んだのでしょうか。国民から見ると無責任な大統領だったという判断になりますが、諸外国の人はどのように評価しているのでしょうね。時間とともにタリバン政府の政治が現実路線となりますので、おそらく元の政府に戻ることはないと思います。

近く日本でも実施される自民党総裁選挙、そして次期総理大臣の指名選挙となります。次期総裁候補も出揃いましたが、各候補者に「あなたならアフガンについてどう考えますか?」と聴いてみたくなる次第であります。企業でも倒産となると経営者は責任を取らされ、場合によっては財産を没収されることもありますが、基本的に社員は保護されます。当たり前のことですが、政治の世界でももっと責任を明確にしてほしいところです。


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