2021年5月31日月曜日

関わる意義

 SDGsの理念である「誰ひとり取り残さない」という趣旨は色んな事象に言えることだと思います。仕事も人に命令されて働いたり、お金のために働いたりしても、人生においての遣り甲斐や生き甲斐はそれほど大きくなりません。リーダーはメンバーを育てるためにはすべての過程に関わらせることが大切です。私も新人時代には1年間だけベテランの上司のもとで仕事を見習いましたが、2年目には上司はいなくなり何とかせねばと必死になりました。

最初の1年だけでも仕事の全体に関わらせてもらったので、2年目は知らない点を知っている人に聴けば全体をさらに理解することができたのです。弊社の新人研修の成果発表会を聴きながら、ふと研修の目標について、あるメンバーは全員が上から下まで作業の全工程をメンバー全員が経験することと話していましたので、とても真っ当な考えだと思った次第です。近年、日本のシステム開発の弱点もウォーターフォール型から抜け出せないことだと言われてきました。

流れ作業で分業体制を敷くのは大量生産時代の日本企業の得意とするところでしたが、気が付いてみるとシステムづくりまで転々と業務が丸投げされて、製造コストは高くなる一方で生産性も上がらず、今日まで弊害も多々ありました。ソフトウェア開発の世界では既に欧米はアジャイル開発が中心です。つまり日本のように発注者が業者に業務を丸投げをすることはあり得ないのです。霞が関自身がシステムの要件定義を自ら構築する力量を備えなければなりません。

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