2021年5月13日木曜日

教育探究

私は11年前に大ブレークしたハーバード大学のマイケル・サンデル教授の「白熱教室」が当時は大好きでした。今朝の新聞で競争を勝ち抜いてきた日本の若者3人とのインタビューに応えた内容のコラムには久しぶりに教授の鋭い洞察力を感じました。学歴に代表される能力主義に疑問を投げかける著書「実力も運のうち」も刊行されているので、是非読んで教授の教えに学びたいと思います。

確かに家庭の経済力がなければ、また都会と地方では教育を受ける機会は必ずしも均等ではありません。それが就職や社会的な地位にまで影響を及ぼし、若者が先行きに諦めて、やる気を無くす原因にも繋がります。だから、社会不安を無くすためにも教育投資へもっと国費が投じられなければならないという事ですが、それは未だに日本の課題だとも言えるのです。

日本は子供の数は減ってきているのに、どういう訳か私立の大学の数は増え続けているようです。大学が定員数を確保するために数合わせに走ると大学の偏差値も質も下がります。日本の大学でその傾向が年々強くなっているのではないかと懸念しています。翻って、教授のメッセージに我々日本人は謙虚に耳を傾けるべきだと思った次第です。

1 件のコメント:

  1. サンデル教授の番組、私も好きでした。実力も運のうち、読んでないので早速入手したいと思います(^^)

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