2021年5月19日水曜日

地域紛争

1994年にイスラエルのペレス外相とパレスチナ解放機構(PLO)による秘密和平交渉が結実してラビン首相とPLOのアラファト議長がノーベル平和賞を受賞して27年になります。しかし現在も、イスラエルとパレスチナの果てしない紛争は続いています。遠く中東の出来事ですが、日本の中村医師が亡くなったアフガニスタンなど未だに地域紛争は絶えません。

特に米国のトランプ前大統領がユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖市とされるエルサレムをイスラエルの首都と認めてから当事国の争いが激しくなっているようです。当事国の首脳同士が互いに心を開いて話し合いをすれば解決に向かう可能性はあるのに、自国の世論に引きずられてお互いに一歩も譲らなければ、最終的には国連決議に委ねるしか道はありません。

しかし、安保理の決議では理事国間で利害関係が反するので必ず票が分かれて議決に至らないケースが現実です。東西冷戦は終わっても、米中ロの対立が続く限り地域紛争も中々解決の道へ進まない気がいたします。唯一敗戦を経験した国連の非常任理事国である日本やドイツが常任理事国入りする道が世界平和のためにも開かれることを願うばかりです。

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