2021年5月19日水曜日

GDP速報

 本年1-3月期の日本のGDP(国内総生産)が発表され年率5.1%のマイナス成長となった模様です。米中の前期に続くプラス成長と比較するとコロナ禍の影響でかなり回復が遅れています。EUよりマイナス成長が大きいのが心配になります。今更、政府のコロナ対策の遅れを批判しても仕方がないのですが、GDPの5割を占める個人消費がコロナ禍による移動制限や節約志向で収縮しているのは事実です。

しかしながら、一方では巣ごもり需要で家電や食料品をはじめ家具類も売れているようで、業績が絶好調の業界も存在します。半導体の品不足も自動車やデジタル機器の需要が強いからです。でも実際には自動車も半導体も海外での生産がメインで、国内での生産が高いわけではありません。ユニクロも百円ショップの商品も家電もほとんど中国をはじめ海外からの輸入品で占めているので、個人消費として寄与するのみです。

これからの日本は、サプライチェーンを見直すとして新興国の後追いをしてもコスト的に競争力で勝てません。生産人口も長期的には減っていくので、製造業においては無人の自動化で品質とコスト的に強みを発揮していくしかないのです。若い世代がベンチャースピリットを発揮できる環境づくりを積極的に推し進めていく必要があります。漸く大学発のスタートアップが増加傾向にあり歓迎すべき傾向だと思います。

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