2021年12月20日月曜日

「青天を衝け」

 NHK大河ドラマ「青天を衝け」も第1回から楽しみに観てきましたが、来週は愈々最終回のようです。昨日の放送は明治を終わって大正時代に差し掛かったところでしたが、日本中が日清・日露戦争の勝利に湧きだっている時期だったのでしょう。ちょうど伊藤博文が韓国人に暗殺されたりする中で、軍部が次第に政治への主導権を握り始めかけているように感じられました。

その中で渋沢栄一は、政治の上層部と軍部の一部が日本の領土拡大に走り始めていることに危惧を抱いて、彼が一民間人として反対を表明している場面がありました。おそらく彼の死後に徐々に中国大陸への進出へ日本政府が舵を切り始めたものと思われます。近代では国連加盟の下で国家として許される行動ではありませんが、当時の日本は徐々に軍国主義の国へと変遷していったようです。

幕末から明治維新の激動期に掛けて500余り事業を起こした稀有な人材、渋沢栄一という人物には大変興味を抱きました。国家の産業を発展させることは国家間の和平への道を開きます。渋沢栄一の意に反して国の財政を軍事費につぎ込み過ぎたために、やがて領土拡大のため中国への進出し、結果として欧米諸国との戦争へと発展してしまったのです。

 

 

 

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