2021年12月10日金曜日

12月10日の大事件

1968年(昭和43年)12月10日、今から53年前の今日、東京の府中市で3億円事件が発生しました。現金輸送車が偽の白バイ警察官に奪われた事件ですが、度重なる捜査にも拘らず、1975年(昭和50年)12月10日に未解決のまま事件は時効となりました。世紀の大事件でも当時は僅か7年の時効ですからあっという間でしたが、高齢だと思われる加害者も今は存命かどうか・・・。

その事件を契機に現金を運ぶ際は警備会社へ依頼する時代へ変わりました。と同時に、徐々に現金振り込みの時代へと進化していきました。私が社会人として入社した時代も3億円事件の後でしたが、会社の現場事務所では給料日は支店から振り込まれた現金の袋詰めをして一人一人の社員に配っていました。

今考えると想像もつかないほど危険そのものですが、今と違って良かった点は、給料日に妻へ現金の入った給料袋を渡すと、嬉しそうにぺっこりお礼に頭を下げてくれたものです。家計に充てるために畳の上に安月給のお札を並べて微笑んでいた妻を今でも思い出します。その点、給与の振り込みは安全だけど、昔に比べて有難みも薄いのではないでしょうか。

 

 

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