2022年9月2日金曜日

日本の再興

外国為替市場で遂に円が1ドル140円に到達してしまいました。日銀の黒田総裁も安過ぎる悪い円安もあるという表現をしていましたが、株式市場から外国人投資家が資金を引き揚げたり、円も売られるという状況が続いているように考えます。少し前まで証券会社も米国株を勧めたりしていましたが、米国市場が下がり始めると今度は外貨預金を勧めたりしています。

残念ですが、市場関係者も皆、日本市場に期待が持てないという見方をしているようです。しかし直近の4-6月の日本企業の業績はかなり良くなっているので、市場関係者はもっと評価しては如何かと考える次第です。確かに円安で原材料の輸入価格上昇が今後の企業業績に悪影響を与える可能性もあり、一方で消費者物価が上がり続けているのも現実です。

そろそろ日本も公定歩合を徐々に切り上げていかないと更に海外との金利差が開き、スタグフレーション(不況下のインフレ)になる懸念があります。何年も続いているゼロ金利状態は市場経済として異常です。日本の金融当局は日本企業の強さにもっと自信を持っていただきたいと考えます。

JST(科学技術振興機構)の新理事長に就任された橋本和仁氏のインタビュー記事を拝見し、日本の研究力の再興並びに国際競争力の向上を、背水の陣の覚悟で目指すという力強いメッセージに期待感を抱きました。

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