2022年9月8日木曜日

5年後の未来

 国家も企業も人もどうしたら成長できるだろうかと考えます。自分の経験を通して考えますと、やはりベンチマークを設けて競争相手であるライバルに負けないように日々努力することだと考えます。受験勉強時代には誰しも経験してきたはずなのですが、大学へ進学したり、社会人になると安心しきってしまうのか競争心が薄れます。

戦後の日本は欧米に追いつくために必死になって努力してきました。そして1970年代には先進国の仲間入りを果たしたのです。しかし1990年頃をピークに成長神話が崩壊し、その後30年間も経済成長が止まったままなのです。つまり目標とするベンチマークの存在がなくなり、国家戦略が描けなくなったのだと考えます。

こんなはずじゃなかったと多くの国民が感じているはずです。20数年ぶりの超円安が続いていますが、日本円の価値が下落してきているのが現状です。過去に円高で海外へ生産拠点を移すことで日本の大企業は生き残ってきましたが、逆に国内には産業の空洞化が齎されました。当時、産業構造の転換が必要だと言われていましたが、明確な成長ビジョンが描けていなかったと言われています。

果たして失われた30年をこれから取り戻せるでしょうか。私自身もわかりませんが、産官学が知恵を振り絞り、政治決断で国家の明確な未来ビジョンを示すべきだと考えます。虻蜂取らずの政策と実行だけは避けてほしいものです。ちょうど日経BP社より5年後の未来調査へ協力の依頼がありましたので少し纏めてみたいと考えています。

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