2024年7月17日水曜日

プラス思考

 昨今、どの産業でも人手不足が叫ばれています。人手不足をマイナスイメージに捉える人が大半ですが、将来的に日本の人口減少は避けられないので、寧ろ逆手にとってプラス思考に捉えたいものです。今から50年前には日本の人口は国土(全国土37.8万平方キロメートルで平野部は14,000平方キロメートル)の狭さから、その割には人口が多く、欧米諸国と比較して人口密度が高いと言われてきました。

日本経済の高度成長期には1億数千人の人口が随分寄与したと考えますが、当時の専門家の間では人口が減った方が国民は幸せだという見方もありました。しかし、幸か不幸か少子高齢化が徐々に進み将来の人口は必ず減る見通しです。当然、産業界は労働者不足になり人手不足を補わなければなりません。そうなると人材の奪い合いでどこの産業も人件費を上げざるを得なくなります。

人件費が上がることで諸物価も高騰し、デフレに悩まされた日本経済も必ずインフレに向かうはずです。行き過ぎたインフレを抑えるには金利を上げますので自然と円高になるわけです。政府は賃上げの話ばかり産業界へぶつけてきますが、人手不足になれば需要と供給で賃金は徐々に上げざるを得ないのです。賃金が年々上がると消費も増え国内経済も好転します。

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