2022年8月16日火曜日

人育て

 新卒者の採用試験で正社員として働きながら子育てをしたいという学生さんに会いました。子育てのことまで真剣に考えて就職活動をしている姿に驚いた次第です。日本も少子高齢化が進み女性の働き手は企業としても欠かせない存在です。労働人口が減りつつある日本で生まれてくる新生児を大切に育て上げることは国や企業の責任でもあります。

国も将来の人口減を見据えて公務員を計画的に減らしています。非正規や非常勤の公務員を増やして現場を支えているのが現状のようです。一方では公務員への志望者も減っていると言われています。特に小・中の教員志望者が減っていますが、そこには子どもの教育という教師の夢が今や失われていると聞きます。

私の友人も定年で教職を終えましたが、親の仕事の大変さを身近で感じて友人の子どもたちは教師にはなりたくないと民間企業へ就職したようです。私たちが子どもの頃の学校の教師は親世代からも尊敬されて憧れの職業でした。現在は医師なら尊敬される人は多くても、尊敬される教師は減っているので職務として遣り甲斐を感じないのかもしれません。

公教育の在り方を此処で論じるつもりはありませんが、公立と私立の教員と生徒の教育環境の差が益々広がっているような気がしてなりません。人を育てる元となる教育の場で、予算と人件費が年々削られることで将来の日本の社会に良い結果が出るとはどうしても考えが及びません。親世代に学校教育における教師を信じて任せる点がもっと必要だと考えます。


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