2022年8月31日水曜日

追悼

ゴルバチョフ元大統領は第2次大戦後に長く続いた米ソ東西冷戦を終結させた当事者です。米ソの緊張緩和を実現したレーガンとゴルバチョフの功績は世界的にも偉大なものですが、当事者であったソ連崩壊前の初代ソ連大統領に就任したゴルバチョフが先ごろ遂に亡くなったようです。 後任のロシア・エリツィン大統領までは民主化も徐々に進み、日ロや米ロの関係も良好でした。

日米や西欧諸国から見るとゴルバチョフやエリツィンの方が平和愛好者であり人間的だと考えますが、旧体制の人々から見ると裏切り者だとか国家を弱体させた張本人と評価されるのです。その代表的な人が元KGB出身である現在のプーチン大統領のようです。今のロシア政府や国民の一部の様子はまるで戦前の日本の状況のように感じます。

ロシアのウクライナ侵攻や中国の軍事的海洋進出によって、各国の防衛力強化が必然の状況となっています。再び新しい東西冷戦構造が世界中で始まる懸念があります。安倍晋三元総理の突然の死去により日本政府の世界的な発言力が低下したことは否めませんが、岸田新政権による日本独自の戦略と外交努力によって平和的な道筋を構築してほしいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿