2022年4月15日金曜日

円安の是非

個人的に最近円安が進行していることに危惧しています。主要国の通貨で経済制裁を受けているロシアのルーブルに次ぐ対ドルで為替安だからです。主要国はコロナ後のインフレ抑制で通貨の切り上げを検討しているのに日銀は引き続き金融緩和を継続しているために円買いは回避されて通貨安となっています。つまり日本経済の成長性が見込まれないために株式市場にも海外から資金が集まらない状況となっています。

円安だと輸入価格が高くなるためにスタグフレーション(不況下のインフレ)のようになり国民生活が厳しくなります。東京の不動産価格が上昇しているようですが、おそらく通貨安を狙って海外の投資家が日本の不動産を高値で購入している可能性があります。かつて日本がバブル経済の頃に海外の不動産を買い占めていた頃に似ています。この状況が続くと都心部の不動産は海外の投資家が所有する割合が増えることになります。

私も専門家ではありませんが、これ以上円安が進むことは日本の将来にとって良くないことだと思います。経済を強くして成長を目指さなければ海外からの投資も少なくなり、強い円の実現は不可能です。通貨が高いということは経済力があることの証です。円が高すぎると為替差損で輸出にブレーキがかかりますが、円安だと輸入価格が高騰して内需にしわ寄せが来ます。日本も諸外国並みに金利が上がるような国にしなければならないと思います。

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