2022年7月8日金曜日

人材確保

かつて就職氷河期と言われた時期がありました。現在40代前半の社会人の方はこの時期に就職活動で大変苦い経験をされています。実は私の長女も大手金融機関の採用試験を受けて、7回目もの面接で最後まで振り回された挙句に不採用になったものです。当時、大企業はバブル崩壊後の不況で新規の学卒者の採用を大幅に絞っていた時期だったのです。

根拠や裏付けはありませんが、40代の多くの方が就職難に見舞われて非正規雇用で生活苦を余儀なくされてきた背景にも不況の影が影響しているようです。普通40代と言えば産業界を中心的人材として支える世代です。しかし不況が長引いたために夢に見ていた活躍の場が社会から与えられなかったのです。

不況で企業が採用できなければ国として将来を見据えての人材教育をすべきでした。残念ながら国としての将来ビジョンが描けなかったために、来るべき産業界を支える人材を育てられなかったのだと思います。今朝も妻と昨今40代の犯罪が少なくない現状に経済と無関係ではないのでは?と話したばかりです。

人を大切にしなければならないと私が思いますところは、お陰様で就職氷河期世代の社員が中心になって弊社が支えられているからです。中小企業は好景気には人材確保ができませんが、不況時は最大の採用チャンスだと思って、賭けのつもりで多くの新卒社員を採用したのです。いざという時には経営者は覚悟を決めて決断すべきです。

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