2022年7月27日水曜日

家と個

 最近、人材開発投資が必要と色んなところで話されているのを拝聴します。このタイトルに関しても様々な角度から論じられています。要約すると日本の社会は長い歴史の中で家制度を重視してきましたので、個を育てようという意識より集団指導体制が重視されてきました。高度成長時代で大量生産時代には個人より集団、個人より家を重んじてきました。

ところがVUCAと言われる時代には個の発想を育てる国がリードしていくと見られています。夫婦同姓を義務付けている民法も明治時代からの古き伝統です。民法は半世紀以上も前に制定された条文が殆どです。時代の変化とともに民法の考え方も変わるべきなのですが、日本は旧態依然の条文なのです。

つまり、個に関する時代の変化に日本の社会も法律もついていけていないのが現実です。国のリーダー層の人たちが個に対してあるまじき発言を繰り返すのも考えが古過ぎるからです。国際社会の個を重んじる水準に日本が並ぶには政治のリーダーシップで変革していくしかないと考えます。今、人材開発投資が声高に叫ばれるのは日本が欧米諸国に遅れているからです。


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