2022年6月17日金曜日

公定歩合

 米国はやはり凄いなぁと思いましたのは、インフレを抑えるために中央銀行(FRB)が実施する利上げが機能しているからです。株価は一時的に大幅に下落しますが、いずれ回復してくるところは米国経済の強さではないかと見ています。公定歩合を引き締めたり緩めたりして市中に出回る資金をコントロールして物価を安定させるのが中央銀行の役割です。

翻って、日銀はもう何年も株価や企業のために金融緩和を続けており、さらに国の発行する国債まで買い支えているのが現状です。政府も長年にわたりデフレ脱却を叫んできましたが、最近は円安による輸入価格の上昇でインフレを招いています。本来であれば中央銀行がインフレを抑えるために金融を引き締めてインフレ抑制のために利上げとなるのですが、現在の日本はそのような状況ではありません。

日本でいつ頃になれば諸外国のように利上げができるようになるのでしょうか。利上げが可能となるには景気の上昇に伴うインフレで人件費も高騰しなければなりません。つまりGDPが伸びなければ景気を冷やす調整弁としての利上げはできないことになります。もっと日本の未来戦略として新たな輸出産業を育てるべきだと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿