2022年6月29日水曜日

サイコパス

 あまり聞きなれない言葉ですが、昨今、企業による不正が目立ちますが、企業経営においても心理学的なアプローチが必要ということで、今回犯罪心理学者からこの言葉を学ばせていただきました。最近、政治の世界で自由と民主主義の危機だとも言われていますが、リーダーが判断に迷い、決断力が弱いと見做されますと相手にスキを突かれて防戦体制になることがあります。

「感情の一部が欠如している」と思われるようなサイコパス的な傾向も政治家や経営者には時に必要な場面もあります。米国のトランプ政権は我々から見てもサイコパス的な面が多々感じられて言動も驚きでしたが、世界的な視野で評価するとサイコパス的な特徴が軍事的抑止力に繋がっているように思われます。

アラブの春は当初自由と民主主義の到来で歓迎されましたが、極端にポピュリズム化すると統制が効かなくなります。つまりリーダーが存在しなくなるので政策の決定が右往左往する場合があります。しかしサイコパスが負に作用しますと権威主義がはびこり世界の秩序に混乱を呈します。世界が分断の予兆を招きかねない状況もサイコパスに起因しているように感じます。

不正に強い企業経営を維持していくことは今後益々重要となります。信用失墜は簡単ですが、信用回復には最低10年は掛かります。人間の持つ心理学的なサイコパスを学ぶことは企業経営の参考にもなります。企業は法人とも言いますが、法律の下に人が経営を営むことを意味します。「鰯は頭から腐る」との言葉通りトップは常に襟を正すことが肝要です。


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