2022年11月29日火曜日

大転換

長らく日本はGDPの1%を防衛費の予算に充ててきましたが、愈々2%に増やす方向で検討されるようです。つまり防衛予算が倍増することになります。軍事大国になるわけではないと思いますが、欧米諸国のように2%台の国家予算が防衛上必要に迫られているのでしょう。理由としては21世紀にも関わらずロシアがウクライナと戦争を始めて、莫大な戦費が日々費やされている状況にあること、また中国や北朝鮮への防衛対策が上げられます。

欧州各国も危険を察知して防衛費の増額を早々と決めてきましたが、問題はGDPが伸び悩んでいる中で増額する予算をどのようにして捻出するのかです。国民生活も厳しくなっている中で増税することは中々国民の理解が得られないと考えます。既存の予算の何かを削るか、新たな増税しか方法はないはずです。あらゆる予算の洗い出しをしながら国民のコンセンサスを得るしかないでしょう。

大転換のもう一つは現存する原発をリニューアルして稼働率を上げるという選択です。安全性が担保されなければ国民の納得も得られませんが、資源のない我が国の電力を賄うためには再生可能エネルギーと併せて原発を脱炭素に向けて生かすしかないようです。この大転換の政策は将来的には日本経済にもプラスに働くかもしれません。防衛備品を国内生産したり、原発も国内技術を応用してリニューアルすることが可能です。

今後、どのような世界的サプライチェーンが形成されるのか予想できないのが現実ですので、我が国の産業構造も教育も大きく変わる時代が目前に到来することでしょう。


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