2022年10月21日金曜日

一寸先は闇

 故エリザベス女王の任命を受けて新首相に就任したイギリスのトラス首相が就任後、僅ずか44日で退任しました。後任候補が誰なのか不明ですが、これまでの実績を考えるとジョンソン前首相が適任ではないかと考えます。国内経済は10%前後のインフレで保守党政権に対する国民世論はかなり厳しいようです。

ロシアと戦っているウクライナに対してもジョンソン首相の積極的な関与が目立っていましたが、トラス首相になってからはイギリスのウクライナに対する姿勢が見えてきません。国内経済はそれどころではないようです。在住の日本人の話でも現下のイギリス経済はかなり深刻のようです。

トラス首相も大幅減税を旗印に党首選挙を闘ったようですが、現実にはマーケットから完全に見放されたようです。閣内からの財務大臣などの辞任が相次ぎ、一時は辞任しないと強気でしたが、遂に自ら辞任に追い込まれてしまいました。我々は日本の議会ばかり批判してきましたが、英国の議会も波瀾万丈の様相です。

議会制民主主義はリーダーの暴走を許さない点は望ましいと考えますが、自分の意思を貫き通せない立場の弱い点があります。大統領制が良いのか議会制民主主義が良いのか一長一短があります。我が国の場合は強引なリーダーの言動が先の戦争も引き起こしていますので、周囲の意見を傾聴する議会制民主主義が適していると考えます。

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