2024年6月28日金曜日

趣味

 趣味というほどの事ではないのですが、今年に入ってたまたまTVで将棋のNHKトーナメントで将棋の藤井聡太八冠の対戦ぶりを見てから毎週日曜日のNHKの将棋番組の虜になってしまいました。実は第9期叡王戦五番勝負第5局で藤井聡太八冠(21)に勝利した伊藤匠七段の対戦するNHKトーナメントの将棋も拝見しましたので、今回の第9期叡王戦には注目していました。

将棋は子どもの事に指した程度で、本格的に習ったことはありませんが大変興味があります。実はたまたま同じマンションにアマチュアの段持ちの方がいまして、定年後は毎日のように区役所の将棋会場に通っていました。ご夫婦とも親しくしていましたが、ご主人から将棋をやるように何度も誘われましたが、何度か将棋会場へ様子を伺うだけで本格的に習うことはありませんでした。

残念ながら今年に入ってこの方は亡くなられましたが、ご健在の頃に将棋の教えを請わなかったことを後悔しています。先日、ご自宅の仏壇に拝ませていただきましたが、将棋の盤と駒がお供えられていました。前置きが長くなりましたが、先日の第9期叡王戦五番勝負の藤井聡太八冠(21)が挑戦者の伊藤匠七段(21)の対戦はNHKトーナメントでも拝見していたので大変注目していました。

プロが指すTVでの将棋の対戦はまるで自分が指しているようでとても勉強になります。いつになったら将棋を指す機会が到来するか分かりませんが、しばらくはTV観戦を続けたいと考えています。何がきっかけで趣味の一つとなるかわからないものです。

2024年6月27日木曜日

異業種交流会

コロナ以降、 久しぶりに大手生保主催の異業種交流会へ参加しました。会場は地域合同の集まりで大勢の企業が所狭しとミニテーブルを囲んでいました。

折角、企業名簿を戴きましたが、業界毎にも地域ごとにも整理されていないために、肝心な企業同士の交流ができないような雰囲気でした。

生保業界の狙いも、地域産業の活性化のため異業種交流で繋がりを促進しようとの考えで企画されたものと思われます。折角の機会でしたが、もっと工夫していただけたら良かったと感じました。

2024年6月26日水曜日

ご近所付き合い

 近年、都会では核家族化が進んでご近所の家に上げてもらうことも少なくありました。ましてやマンション生活ともなると、お隣さんと顔を合わせる機会も1年に何度あるかというくらい密室な生活ぶりです。昨日、同じマンション内で個人的に親しいご近所の方を訪ねる機会がありました。実は私も個人的に親しくしていただいたご主人が、15年くらいの長い闘病生活の上で今春に亡くなられたのです。ご健在の頃は個人的にとても親しくしていました。

まだご主人の位牌にも仏壇にも拝んでもいなかったのですが、別の用事で訪ねたところ80代後半の奥様から玄関から部屋の中に入ってと手招きをされたのです。常識的には普段入ったこともないお部屋に入室するのをお断りするのが普通なのでしょうが、あまりにも強引でしたので入らせていただき、先ずは仏壇に手を合わせたのです。奥様は私がご主人と仲が良かったのをご存じでしたが、入室するのは複雑な思いでした。(後で妻からは叱られました)

マンション生活も良い点、悪い点があります。プライバシーが保てる点で若い人たちには評価されますし、入居した当時の私も同じ考えでした。しかし、歳を取ってくるとがご夫婦のどちらかが先立たれたりして、人は話し相手も減り、人間関係的にも段々と寂しくなります。集会場などのコミュニティが活発になれば良いのですが、部屋に閉じこもっている単身の高齢者が多いのが現実です。昔のようにお隣同士で気軽に行き来できる環境がいいですね。

2024年6月25日火曜日

人付き合い

 人間は生きていく中で「人付き合い」を様々な環境の中で経験します。自宅ならばご近所との付き合い、会社なら社員同士との付き合い、業界内での付き合い、趣味の関係での付き合いなど多くの場で人付き合いがあります。人と付き合うかどうかは個人の自由で、人それぞれ人との付き合い方は違います。人によって付き合いの広い人もいれば、あまり人付き合いの好きではない人もいます。

最近、それぞれ歳を取ったので高校や中学時代の同窓会の話があります。しかし、社会人になって何十年も縁遠くなると付き合うことも難しくなります。成人して社会人なると生きてきた環境も事情もそれぞれ異なりますので、同級生同士であっても一人の人間として価値観が合わないこともあります。会話もすれ違いになるのは、互いに社会人として付き合い慣れていないからです。

社会人同士となれば相手の立場や考え方をじっくり聞かないと利害関係が無ければ感情のすれ違いが生じます。同級生同士は実際に会えば思い出話で盛り上がりますが、何年も会っていないと集まるタイミングをつくることから大変な労力となります。付き合いもあまり期間を空けないで継続することが重要です。付き合い慣れるとお互いの事情も理解できて容易に機会ができます。

2024年6月24日月曜日

社会づくり

かつて世界の警察と言われた米国の政治的・経済的そして軍事的な優位性は過去の出来事となりました。米国が「世界の警察」と言われた時代は、世界の地域紛争抑止や解決に少なからず米国の力が及んだものです。冷戦が終結したもの米国を中心とした西側諸国によるソ連への働きかけが功を奏したものと思われます。しかし、政治体制は変わらぬものの経済が資本主義へ移行してからはかつての東側とも言える超大国も経済力を伸ばすようになり、第2次大戦戦勝国中心の国連組織も機能しなくなりました。

マレーシアのマハティール元首相のアセアンにおける演説内容を読みましたが、世界の戦争を防止するには、第2次大戦の戦勝国中心で拒否権を持つ常任理事国が設立した現在の国連改革がもっとも重要だと考えます。つまり、現在の常任理事国の拒否権を国連総会ではく奪することだと思うのです。本来、常任理事国は世界の紛争を抑止する役割がありますが、ロシアのような常任理事国が存在する限り、常任理事会が機能せず国連も世界平和へ機能不全となります。

私の経験では企業にも同じことが言えるような気がします。企業にも経営陣に思想の異なる人が存在すれば内部統制が混乱します。民主主義の精神は必要ですが、自由奔放では組織の統制が乱れて社員のモチベーションも低下します。成長して良い企業になるためには内部統制に対して締め付け意識を排除して、経営幹部並びに従業員の姿勢が受け身にならないことです。国連も改革しないと良い国際社会づくりは不可能と考えます。



 

2024年6月21日金曜日

人材の採用

これから人手不足の時代があらゆる職種へ到来します。言わずもがなですが、我がICT産業も更なる人材不足に陥りかねない状況です。私も人材の採用が一段と厳しくなることが弊社においても最大のデメリットだと予測し、先を見越してブランド企業の仲間になることを目標にしてやっと念願を達成したのです。これからは新卒者も減少してきますので、経験者の採用も重要となってきます。

実は先日、採用の重要性を力説しました。つまり採用担当者に任せていた人材の採用を経営幹部クラスが陣頭指揮して、採用戦略から実践までを責任持たなくてはならない時代だと考えるわけです。採用は経営だと口を酸っぱくして言ってきましたが、我々のソフトウェア業界は製造業のように大量生産ができない業界なので、システムエンジニアを増やすことが成長に繋がるのです。

弊社もブランド企業の仲間入りを果たしたので、これからは採用に情熱と集中力をかけて参りたいと考えています。経営幹部クラスの採用パワーを十二分に生かして更なる企業の成長へ導いていきたいと思います。生成AIを採用活動へフルに生かすことも自社の採用競争力を高める上で必須となるでしょう。兎に角、日本中から海外も含めて優秀な人材を採用する時代です。 

2024年6月20日木曜日

本日の所感

このところG7やNATO諸国から関係が遠ざけられているロシアのプーチン大統領が北朝鮮を訪問したニュースが日経朝刊の1面に掲載されていました。日本にとっても地政学的脅威として捉えられているものと解しました。隣国である朝鮮半島の政治的な動きに対して日本の国会はのんびりしているようにも映ります。プーチン大統領の次の訪問地はベトナムのようですが、日本とロシアの関係が外交的にも完全に閉鎖されているように感じるのが正直なところです。

我が国は改正政治資金規正法の成立に向けて国会は参議院本会議で審議中という在り様です。昨年後半から半年以上にわたり国会は国民不在の政治資金問題で揺れてきました。国費の無駄遣いとは言い過ぎでしょうが、日本の針路も不透明の中で国政を委ねている国会がこの有様では日本の前途が危ぶまれのも致し方ありません。このところ日本の株価の動きが冴えないのも政治経済の不透明さが利益確定売りを招いているものと考えます。

国会はもっと日本の経済をどのように率いていくかを真剣に議論しなければ、益々増大する社会保障費や防衛費の負担に国家財政が耐えられなくなると考えます。日本は国家的にも社会的にも課題が山積している中で政治的にも一時の猶予はないと思います。新聞の一面を飾る記事が他国の不安定な情報ではなく、もっと国民の気持ちを明るくするものであってほしいものです。政治が前向きに活発化しなければ経済にも明るい兆しが生まれないと考えます。


2024年6月19日水曜日

任せて任せず

 この言葉は聞かれたことがあると思いますが、中小企業において社長が採るべき方法です。組織が小さい時は社長は一人で仕事をこなせますが、徐々に組織が大きくなっていくと重要な仕事も人に任せなければなりません。しかし企業は思わぬことで躓く可能性がありますので、仕事や役割を誰かに任せても、完全に放任しないで、定期的に仕事の進捗状況や結果について全責任者という意識で確認しなければなりません。常に見え化を図る必要があります。

仕事を任せることで人を育てることが上司の役割ですが、その上で適度の指導や監督を会社から任されているのが上司です。大きな組織で育った人は報連相が当たり前に身に付いていますが、小さな会社で育った人は先輩から徹底した指導が無くて報連相が身に付いていない人がいます。新人教育で重要なのは報告・連絡・相談です。上司との意思疎通が不足していると思わぬ落とし穴に嵌ることがあります。要注意です。

年齢は取りながら、実際に組織人として当たり前の行動がとれない人も少なくないのです。自社のカルチャーで新人時代から育った人は問題ないのですが、他社から転職してきた幹部クラスを採用するときは十分な注意が必要です。中には組織になじまない人が転職してきて入社する場合があるからです。正しいカルチャーの下で育った方なのかは理解できないからです。幹部となると部下に与える影響が大きいので組織の破壊に繋がることもあり得ます。

任せることは余程の信用力が人に存在しなければなりません。責任はすべて任せた側にありますので、成長途上の会社では特に気を付けたいものです。「後悔先に立たず」という信念を会社経営においてはしっかり自覚しましょう。

2024年6月18日火曜日

配慮を欠く

 ビジネスや私的の場において「配慮を欠く」ような印象を抱くことがあります。周囲や他人に気を遣わないで行動することを指しますが、その習慣が直らないので周囲の心証を害することがあります。企業は組織で成り立っているので、会議に先立つ前に議案に対して事前の打ち合わせや根回しが必要となります。ビジネスの場では「報・連・相」が常識だと言われますが、指導的な立場の人に常識が備わっていなければ部下が教育を受ける機会はありません。

相手の感情や立場を無視したような行動をとる人が企業や地域社会に見られますが、近年は成人してからビジネスやローカルの場で上司や他人が正すのも容易ではありません。個人のプライベートに干渉しなくなった日本の人材教育の弱点ではないかと考えます。かつては日本人の組織力が海外勢を抜きんでいましたが、近年は日本人に過去の勢いは見られなくなってきました。戦後の貧しい時代に育まれたハングリー精神が徐々に無くなってきたからだと考えます。

私自身も中小企業の経営を長年続けてきましたが、一朝一夕に企業は成長するものではないことを痛切に感じてきました。先ずは経営者自身が自らの学びや外部からの刺激で変わらなければ、企業も所属する社員も変わらないということです。大事なことは外部から招く人材の選定を誤らないことです。私自身、何度も過ちを繰り返しましたが、中小企業で人選の失敗は経営に多大な影響を及ぼします。「泣いて馬謖を斬る」覚悟がトップには必要です。



2024年6月17日月曜日

隠ぺい体質

 私自身も古き昭和時代を生きてきましたが、民間企業で隠ぺい体質が内部告発によって激減してきたことに大変満足しています。しかし、一方では政界や官僚組織の体質は一向に変わらず未だに隠ぺい体質は残ったままです。この古い隠ぺい体質はどうしたら改革ができるのか、私自身も身を置いたことが無いので正直なところ解決策が見当たらないのが現実です。政官業界はトップが自ら襟を正さなければ頭から体質が腐ります。

その意味では日本は民主主義社会と言っても、言論が弾圧されることもあるし、臭い物に蓋をする国民性が無くなりません。その点、米国は大統領でも訴追されるような社会で民衆の強い支えが存在します。犯罪を取り締まり市民を守るべき警察組織が、身内の犯罪を隠ぺいして組織を擁護するなど言語道断だと考えます。私の高校時代の同期にも警察官に就職した仲間がいましたが、どんな理由があったのか知る由もありませんが、二人が自殺した過去があります。

かつては正義感だけでは生きられない組織だったのかもしれませんが、グローバル社会になった今日でも、隠ぺい体質が変わらないのは政治も含めた官僚組織だけだと考えます。東京都知事選挙が20日に告示されますが、ある候補の一言が耳に残っているのは、トップダウンで強引に政策を進める現在の政治を変えて、庶民の意見に耳を傾けるボトムアップの政治を目指したいと話していたことです。政権が長くなると権力者の傾聴力は衰えるものです。

2024年6月14日金曜日

平和な国

 岸田首相の任期も9月の総裁選挙でどうなるのか我々国民には分かりかねますが、日本の場合はまだ国会で首相が指名されるので、総選挙で大敗を期すと辞任に追い込まれたりします。大統領制度を国家のように、任期中に総選挙に負けようが支持率が低下しようが任期一杯務め上げるのとは随分違います。国民にとっては直接リーダーを選べないとしても議会制民主主義の方が日本国に合っているのかもしれません。

短所は首相の権限が大統領より弱いところだと思います。首相が自分で将来ビジョンも語れないのも国の先行きに自信がないからだと思います。それだけ国が政治的にも経済的にも安定してきたからだと考えます。つまり誰がリーダーになっても政治情勢に大きな変化が起きることはない国のようです。国家世論を二分するような対立軸のある政権交代が可能な国が世界には多いからです。

80年前には連合国を相手に戦争を仕掛けた国とは思えない我が国ですが、戦後、米国の占領下でGHQによる国家の大改革が行われて今日の民主主義国家がもたらされたので、米国には感謝すべきなのでしょう。戦後、平和主義を連ねて韓国のように徴兵義務もない国であることにも我々国民は満足すべきです。平和外交が日本にとって唯一世界の中での生き方ではないかと考える次第です。

2024年6月13日木曜日

歴史に学ぶ

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という、ドイツの初代帝国宰相であるオットー・フォン・ビスマルクの格言があります。人の経験は個人差はありますが、行動により齎されるものですから年齢に応じてもたかが知れています。愚かな人は自分の狭い体験からしか学ばないために同じような失敗を繰り返します。

しかし、賢い人は先人たちの様々な経験から学ぶことで、正しい判断を身に付ける努力を惜しまないのです。私も古代史や近代史には大変興味がありますが、経営者に歴史好きが多いのも頷けます。IT企業としては比較的社歴の長い弊社もちょうど45周年になりますが、グラフ化した年表を見つめますと歴史の背後が浮かんできます。

中小企業の経営では零細企業の時代から様々な環境変化の場面に遭遇します。長い社歴はいわば経営者人生の縮図のようなものです。他人から「一番苦労したことは何ですか?」と聞かれますが、ずばりお金と人だと言えます。お金も人も信用がないと残らないのです。歴史に学ぶことで賢さも信用も蓄積できるのです。




2024年6月12日水曜日

NHKスペシャル

先日、NHKスペシャルで放送された「せんせい!おかげで生きとられるわ~海辺の診療所 いのちの記録~」の番組は素晴らしい内容でした。三重県・熊野灘に面した仁木島町は住民200人のうち7割が65歳以上というところですが、お年寄りたちが唯一頼りにしている診療所で75歳の平谷医師の献身ぶりな診療に心を打たれました。かつては200床ある病院の副院長をしていたが、この島に奥様と二人移り住んで25年間診療所を営んでいるという状況です。

診療所の中のにぎやかな情景と、緊急の連絡が往診先にあれば、待合室に患者を待たせてでも患者と向き合う医師の4年間にわたる記録の日々を追ったものでした。1階が診療所で2階が住居でしたが、認知症を患っている奥様の介護をしながらの仕事風景には感動を覚えました。75歳の医師として奥様の介護をして初めて、高齢者を介護する家庭の苦労を理解したと話していました。施設があれば家庭の負担も軽くなりますが、高齢者本人の意思が重要だと思います。

私自身も祖母や実母の介護をしなければならない立場でしたが、当時祖母は自由に動けない体でしたので親戚の計らいで特養施設に入居できた時は大変助かりました。実母も同居を望んでいましたが倒れてから介護施設に入居させるのに、本人が望んでいないために説得するのに大変な苦労をしました。2週間に一度、母の介護の為に横浜市内と福岡県の二日市の往復でしたが、遠隔介護の難しさを身をもって経験しました。親身な介護が必要ですね。

2024年6月11日火曜日

タガを緩めない

 「タガが緩む」ことで企業不祥事の発生はニュースとして多々取り上げられます。特に現場で緊張がゆるんだりしまりが無くなったりして、油断が生じることで過ちを犯すことが有り得るのです。人間の行為にはミスがつきものと考えればミスが起きないように事前に対策を打つしかありません。さもないとミスによって起きる不祥事の代償は計り知れないものとなるからです。一歩間違えば信用的にも取り返しがつかないことに至りかねないものです。

結果的にミス防止への事前の対策費はずっと経済的となります。昨今、企業において内部統制の強化が叫ばれていますが、不祥事を未然に防止するためには人間が当たり前の行動をとるように縦横のチェック体制が必要となります。事件の多くはやるべきことをやらないで事故に至るケースが大半だと考えるからです。現場でも本社内でもタガが緩むことで不祥事を招きかねない恐ろしさをもっと真剣に捉えるべきです。

個人の生活にも共通したことが言えます。私自身もうっかり物事を忘れることがあります。事前に確認する習慣が身に付いていないからです。事故に遭遇することも事前に考えて行動すれば避けることも可能です。止むを得ない事態もあり得ますが、往々にして人間のミスが事故に繋がる原因として挙げられるからです。予防の費用を惜しまず、ミスを犯さないような対策を取りたいものです。ネット社会が当たり前の時代だからこそタガを緩めないようにしましょう。


2024年6月10日月曜日

自由三昧

 日経主催の「デジタル立国ジャパン」を拝見した。世界でデジタル政府ナンバーワンと言われている韓国の企業も登場していましたが、1987年に時の大統領がITを国の威信をかけて発展させると宣言して現在のデジタル政府に至っているようです。一方の我が国は全くITを理解しない首相が陰の実両者による緊急会議で後継者が決められたので、この日韓の差は大きかったと考えます。企業のトップも国のトップも命運は人材次第ということです。

自民党らしい臭い物に蓋をする「加藤の乱」で一躍有名になった加藤紘一氏が次期首相になってくれれば日本の為にも良かったと個人的に思います。非常に頭脳明晰な方でしたので日本の様々なデジタル化の後れを少しは解消できたのではないかと、本日のイベントを聴きながら過去を顧みて想像したところです。日本はコロナ禍でDXの必要性に漸く目覚めましたが、デジタル政府の遅れは容易には進みません。正直なところ、デジタル先進国である韓国に学んでほしいところです。

今話題となっている政治資金の問題でもデジタル化すれば、使途が明確になり国民からも疑念を抱かれることが無くなり、政治家に対する国民の信用も増すはずです。自民党議員には政治資金の使途をオープンにすることは不都合のようです。国民には理解が得られていないのですが、組織力の強い与党は本音と建前で選挙戦で上手くすり替えられるような気がいたします。残念ながら日本の野党勢力は過去に分裂を重ねて弱体化しましたので、国民の期待に沿えなかった野党勢力への失望感は大きいです。久々、自由三昧に投稿。

2024年6月7日金曜日

最後に

ウィークデーにプライベート、公式ブログを投稿し続けて20年近く、およそ5千件くらいの記事を書いてきました。その後、会社の公式ブログとしてもリンクを張ってきましたが、本日にて終了いたします。ブログは大変便利なツールなので、プライベートで今後もできるだけ世の中に発信を続けたいと考えております。

さて弊社も無事に45期を終えましたが、年表を紐解きますと私が36年間社長を続けてきた中で、35歳で就任してから最初の7年でバブル崩壊と内部の混乱で経営に躓きました。倒産したようなものですが、IT業界は手形流通がないので不渡りもなく、何とか細々と生き抜いて再スタートしたのが96年です。

10名足らずの社員を抱えながら零細企業そのものでしたが、日々の運転資金にも窮する状況にもかかわらず社内は比較的明るい雰囲気でした。現在の弊社からは想像することもできないくらいの規模でした。世の中もバブル崩壊後の不況でしたが、私は当時、絶好のチャンスが到来したと考えました。

しかし「ローマは一日にして成らず」で、長年にわたり一歩ずつ地道に経営してきたからこそ現在があります。一国の主として「鶏口となるも牛後となるなかれ」という永遠の思いをいつかは成し遂げたいと今日まで考えてきました。漸くその念願がかなって、弊社は新たな幕を開けようとしています。皆様のこれまでのご厚意に深く感謝申し上げます。

2024年6月6日木曜日

少子化について

 昨日、厚労省から2023年の合計特殊出生率が1.2で過去最低であることが発表されました。出生数も婚姻数も戦後最少ということです。岸田政権でも少子化対策が政策の目玉の一つとなって、多額の予算が盛られているようですが、実態は中々思うように出生率や出生数が改善しないというのが世の中の動静のようです。

1986年(昭和61年)にIT業界へ転職してきましたが、当時働いていていて翌年87年に配偶者控除38000円が年末調整で家計費補助のために新設されたことを記憶しています。当時は専業主婦で所得のない家庭へ国から配偶者控除として家計を支援する制度でした。しかし、働いて収入を得ている主婦には扶養控除はなされていませんでした。

あれから38年が経ちましたが、併せて同時に男女雇用均等法も施行されて今日に至っています。国が男女とも平等に働きましょうと法律を作ったのはいいのですが、働いている主婦に一方的に負担を掛ける時代が長く続きました。しかし、現実的には半世紀前から核家族社会の中で夫婦が子ども二人を養うのが家計的に限度だったことを記憶しています。

当時から賃金も伸びていない中で、地方から都会で出て就職し、結婚して子どもを育てながら住宅ローンを抱える生活では、子どもを育てるのも困難となるわけです。少子化対策は長期的に対策を続けていかないと改善しないと思います。フランス政府が将来の少子化を見据えて対策を打ち、出生率が改善したのを日本も参考にすべきです。

2024年6月5日水曜日

経営トップの10箇条

いつも偶然にマスコミの記事と私の思いが重なるので、社長ブログとしての最終投稿まで僅かですが、私の考えを率直に述べさせていただきます。

本年も株主総会の時期となり、郵送で上場企業の株主総会の招集通知が自宅へ届きますが、最近はネットで簡単に議決へ参加できるので30秒以内でネットにて承認の意思表示をしています。

役員選任も任期を伴って議題に上がりますが、取締役は元より経営トップの選任は最重要です。今回は経営トップになる人に相応しい条件というものを私なりに纏めてみました。

私も新任取締役に就任して、重任の取締役4人を飛び越えて数か月で経営トップに選ばれましたが、これから中小企業を経営される人たちに少しでも参考にしていただければ幸いです。

注釈を書くと長くなりますので此処では省略します。


・人の意見に耳を傾ける人

 ・人の好き嫌いのない人

・お金に執着しない人

・大多数から相応しいと思われる人

・潔く退任できる人

・トップの悪口を言わない人

・自らの後継者を育てる人

・常に社員のことを最優先に考える人

・経営に命を懸けられる人

・全責任を担う覚悟のある人

2024年6月4日火曜日

需要

 これから先、どの事業分野が伸びるだろう?と皆同じように考えますが、その場合、これから社会が何を必要するかを考えることが重要だと思います。最近、ニュースでも宇宙関係のビジネスが話題となっていますが、将来は有望な市場としても関心を持たなければ知識は増えていきません。宇宙ビジネスは産業としてこれから大きなビジネスの市場となるようです。

専門的な知識はなくとも知ろうと関心を持つことで興味も湧いてくるはずです。私も15年くらい前の半導体全盛期の頃に全く知識もないのに半導体業界の集まりに敢えて参加しました。ITとハードは切っても切れないほどの関係なのに専門家同士がお互いに歩み寄ろうとしないところが不思議でした。結果的に海外に技術が流れていくことになってしまったのです。

しかし、台湾のTSMCが熊本へ進出して再び半導体業界へ注目が入っています。千歳のラピダスへも経産省主導で力点が注がれていますので、競争の激しい先端半導体分野で世界のライバルに巻き返しが図れることを期待しています。明日の需要がどこにあるのか来るべきビジネスを占うことに私たちは皆で英知を絞りたいものです。


2024年6月3日月曜日

新規事業

企業において新規事業を創り出すことは容易ではありません。大企業も新規事業で失敗を重ねますが成功することは稀です。中小企業でも下請け仕事に専念していると、新規事業を起こすことは資金的にも時間的にも難しいという経験をします。新規事業は同じ業種の周辺で現存する人的リソースにて可能としなければなりません。別業種に手を伸ばす経営者がいますが、私自身は不器用なので真似はしてきませんでした。 

新規事業とは分かり易く言うと同じ業種の中で企業が目指す新事業分野のことです。目標を決めて必要な資金や人材を集めて必ずしも上手くいくものではありません。現存するリソースを最大限に生かして付加価値を追求するための新事業分野を創り出すのです。弊社の場合も不況期をチャンスにして新事業分野に人的リソースを当てました。好況期は既存の取引先の事情もあり事業の転換が難しいのです。

現場は現在進行形なので、経営トップが時代を先取りし率先して新事業分野を切り拓かなければ会社の現状は永久に変わりません。大企業が成長につまずくのも、時代を見据えた事業の選択と集中に時間が掛かり過ぎるからです。中小企業は身軽ですが、資金的にも人材的にも新規事業分野へリソースを移すことは容易ではありません。しかし、下請け体質から脱皮して付加価値を高めるにはトップが自信を持って事業の方向性を定めることが肝要です。