以前から 山崎豊子さんの小説ファンだが、最近、「白い巨塔」や「沈まぬ太陽」で投げかけられた隠ぺい体質が、半世紀経た現在も企業など社会の片隅に残っているようである。ネットの時代だからさらに人間の行動が陰湿になっているのだろう。インターネットは社会に生産性の向上と便利さをもたらしたが、犯罪を多発化し複雑化してしまった感がある。
つまりデジタル社会では汗水流して働かなくても、楽をして金銭を稼ぐことが可能となった。それ自体は文明の利器が進化した結果なので否定できないが、詐欺や窃盗、最悪の殺人という犯罪まで助長していることが問題なのである。AIもロボットも人間のように倫理観があるわけではないので、正しい判断は人間がしなければならない。
しかし、道徳や心理学を幼少時から深く学ばずして、正しい判断ができる人間は育まれるだろうか、否、難しいと私は考える。これまで山のように趣味として推理小説を読んできたが、山崎豊子さんのノンフィクション作品などは現実味があり、自分自身としても社会人として長年生きてきて、人間の心理を深堀する内容にとても興味を惹かれるのである。
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