2026年9月3日木曜日

保険の話


保険は健康である人が病になった人へ資金的救済として支給されるものである。よって、医療費請求の申請が保険会社から却下されたことは寧ろ幸いだと考えた方がいい。先日、長年加給している保険会社に医療費の請求について問い合わせたところ、暗そうで半ば同情するような回答で、申請をお待ちしていますとのことであった。つまり、病気にかからないで保険を使わなくて済めば一番いいということである。

ここ1年以上前から腕にシミのようなものができていたのだが、痛みも痒みもないので気にしないで放置していた。たまたま皮膚科でシミの除去で通院することになり、ついでに気になる腕のシミも診てもらった。塗り薬を処方してもらったがシミが消えないので、紹介状をもらって大きな病院の皮膚科で検査してもらうことになった。ところが病理検査の結果、悪性腫瘍で手術をすることになった。

診断書にも悪性と書かれていて、医者からも今のうちに切除しようという話になり、昨夏の大腸ポリープ切除での1泊2日に続いて、今回はメスを入れたこともあり3泊4日の入院となった。退院してから診断書をもらって早速、保険の手続きを進めようとしたところ、保険会社から診断書の内容の文言では保険の適用にならないとなった。再度、医師に診断書の再発行をお願いしたところ、保険の適用にならないので修正はできないことになった。

昨年も今年も術後に精密検査を受けたが、いずれも異常なしという結果であった。考えてみると、大腸ポリープも腕のシミらしい部分も悪性でなかったので結果的に良かったのである。長年かけている保険がまったく使えなくて、寧ろ幸いだったと考えるべきだ。保険というのは使わない方が良くて、まさに健康を維持するための保険、魔法のようなものである。生命保険も40年以上かけて結果的に掛け捨てとなったが、役立たなかったことが寧ろ幸いなのである。

2026年9月2日水曜日

世間話

開店から20年くらい通い続けてきた床屋さんに、引っ越しして数か月ぶりに入店した。実は眉の長さが気になって以前のように鋏を入れてほしかったのである。慣れない新しい床屋さんにはどうも頼めないのである。大抵は女性の方も、決まった美容院に住んでいる場所は変わっても何十年も通っている方は多いようだ。現に妻もそうだからである。

知らない床屋さんでいちいち髪型の注文を付けるのは面倒だから、「いつものように良いですか」と言われるとお任せするお客としても安心する。床屋さんも常連さんとそれぞれに合わせた会話をすることに慣れている。不思議だが床屋さんとはどの方も気兼ねなく会話を交わしている。1対1でサービスを受ける時間的空間に気持ちが癒されるのであろう。

都会で他人と世間話をする機会は少ない。お互いに自宅も名前も知らない仲で、床屋さんは世間話ができる唯一の場所のような気がする。私の通ってきた床屋さんの出身地が、たまたま妻と同じ長崎県の同じ郡部の町で何となく以前から親近感があった。話も田舎への帰省の話題から、田舎の親族の話題、自分の家族の話題などしているうちに徐々に深く親しくなった。

商売は人と人との繋がりで成り立っている。ビジネスマンの営業職も同じであろうし、一朝一夕には信頼関係は生まれない。やはり、人と会って話す時間と回数に対人関係の深さは比例するようである。話は元に戻るが、数か月ぶりに従来の床屋さんへ行って帰宅したら、妻が開口一番「きれいになったね」とのことである。他の床屋さんとの違いが判ったのであろう。

2026年9月1日火曜日

某業界のイベント


本日は半導体業界の関係者50人ほどのイベントに参加した。参加者は皆錚々たる企業のOBや現役の幹部の方々であった。基調講演は某大学の名誉教授で半導体業界とも長い付き合いのある方である。

最後の交流会にて、その名誉教授の談話を一部紹介する。日本は人材流動化が進まない唯一の国だったので、イノベーションの発掘に苦労して失われた30年となった。なぜ人材流動化が進まない国なのか。

その原因は大手メディアと大企業の上層部にある、と教授は結びの挨拶で話されていた。確かに大手メディアは大企業べったりだし、大企業の上層部は人材の流出を妨げる。それではイノベーションが起こるわけがない、と考える。