保険は健康である人が病になった人へ資金的救済として支給されるものである。よって、医療費請求の申請が保険会社から却下されたことは寧ろ幸いだと考えた方がいい。先日、長年加給している保険会社に医療費の請求について問い合わせたところ、暗そうで半ば同情するような回答で、申請をお待ちしていますとのことであった。つまり、病気にかからないで保険を使わなくて済めば一番いいということである。
ここ1年以上前から腕にシミのようなものができていたのだが、痛みも痒みもないので気にしないで放置していた。たまたま皮膚科でシミの除去で通院することになり、ついでに気になる腕のシミも診てもらった。塗り薬を処方してもらったがシミが消えないので、紹介状をもらって大きな病院の皮膚科で検査してもらうことになった。ところが病理検査の結果、悪性腫瘍で手術をすることになった。
診断書にも悪性と書かれていて、医者からも今のうちに切除しようという話になり、昨夏の大腸ポリープ切除での1泊2日に続いて、今回はメスを入れたこともあり3泊4日の入院となった。退院してから診断書をもらって早速、保険の手続きを進めようとしたところ、保険会社から診断書の内容の文言では保険の適用にならないとなった。再度、医師に診断書の再発行をお願いしたところ、保険の適用にならないので修正はできないことになった。
昨年も今年も術後に精密検査を受けたが、いずれも異常なしという結果であった。考えてみると、大腸ポリープも腕のシミらしい部分も悪性でなかったので結果的に良かったのである。長年かけている保険がまったく使えなくて、寧ろ幸いだったと考えるべきだ。保険というのは使わない方が良くて、まさに健康を維持するための保険、魔法のようなものである。生命保険も40年以上かけて結果的に掛け捨てとなったが、役立たなかったことが寧ろ幸いなのである。

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