2023年1月18日水曜日

記憶を記録する

 昨日は1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災から28年目の日でした。ふと妻が「私が会社の手伝いに行っていた時だった」と口に出したのです。実は28年前の当時は会社も経営の立て直しのため事務職員も雇用しないで役員の奥さんをボランティアで使っていました。私はすっかり経営が苦しい時期のことを忘れていたのですが、妻の記憶には鮮明に残っているようでした。

私は過去の苦しいことなどすっかり忘れてしまい、先のことばかりに目が行ってしまうため震災と重なっていたことにも気づかなかったのです。会社は人間の子どもと同じで経営陣の育て方によって規模の大小はありますが自然と成長していきます。好きな言葉で「ローマは一日にして成らず」という名言がありますが、会社も日々の積み重ねがのちの結果となります。

あれから28年たったのかと大震災の時期と照らし合わせて感慨深さを感じました。かつて日経新聞などで「会社の寿命30年説」と言われたことがあります。確かに30年という歴史の中では様々な時代の変化に遭遇します。つまり成長のピークが過ぎて一つの区切りを迎えた周期だろうと考えます。弊社も社歴は43年になりますが、2度の周期を経て現在に至っているという認識です。

そのような意味で干支で癸卯(みずのと・う)の2023年は、皆で知恵を出し合って解決策を見出し、心を合わせて課題に取り組む年ではないかと考えています。ウサギのように身近で広く親しまれる会社を目指したいと思います。最後に「災害は忘れた時にやってくる」ことも日頃から認識しながらBCP対策を怠らないようにします。記憶を記録して忘れないことです。

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