2023年1月25日水曜日

実効性ある少子化対策を

 「人の話をよく聞くこと」が特技だと言われている岸田首相が通常国会の所信演説で少子化対策を一番に挙げていました。これまでの政権ではあまり力説されてこなかった首相の所信演説だと考えます。何故、少子化対策が最も重要かと申しますと80万人を割ると言われている出生数が日本の将来において危機的状況を生むからです。ちなみに中国は少子化と言われても直近でも日本の10倍以上の出生数だからです。国力の差が一段と開くのは当たり前です。

子どもの数はやがて成人して日本経済を支える力になりますが、諸外国と比較すると日本の人口構成は若年人口が年々減少しているのです。3人に1人の高齢者がこのままだと2人に1人が高齢者になる時代が到来して、将来は若い世代が面倒を見る経済的余力がなくなります。これまでの政治のリーダーが気が付くのが遅かったのです。自分の子どもを育てて初めて養育費の負担がどれだけ重いか分かります。

子どもを育てた経験のない政治リーダーが真剣に国民に耳を傾けて少子化対策の必要性の実感は薄いのではと考えます。岸田首相は育った環境に恵まれた方ですが、子育てに苦労している人の話を聞いて少しは理解されているのではと私も少しは期待しています。何度も言いますが、過去の出生数が将来の経済力を決定づけるからです。新興国と言われている周辺のアジア諸国は若年層が断然多いので日本より豊かくなることは疑問の余地がありません。

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