2024年11月13日水曜日

日米の違い

 ここ10年以上、日米の株式市場を拝見してきました。当時NYダウが1万ドル前後でナスダック指数が4千前後だったように記憶しています。一方、日経平均は当時7千円くらいだったでしょうか。連日、値動きを何年も拝見してきましたが、米国株の強さと日本株の弱さを10年前から感じてきました。その状態は10年前も今も変わらないようです。日本は為替も徐々に円安で金利もマイナス、日本経済が如何にデフレを脱し切れていないかが理解できました。

バブル崩壊以来、日本の成長は低空飛行を続けてきましたので、デフレがなかなか収まらなかったようです。公定歩合もマイナスかゼロで不況期の金融機関の貸付も膨らむ一方でした。自然災害と不況のために中小零細企業の救済を目的とした無利子融資も膨らんでいきました。しかし、景気は一向に上昇しない状況が長く続きました。政府の描いた成長戦略も絵に描いた餅で、成長企業への人材も流動化せず日本は産業構造改革が果たせなかったのです。

一方、米国は産業構造の転換ができてテック企業が急成長し、金利も上がり、ドルも強くなったのです。残念ながら日本のバブル経済当時は不動産業と株高で潤った金融業だけが産業ランキングの上位を占めていました。当時、世界第2位の経済大国として長らく胡坐をかき、日本の産業政策が将来を見誤ったように感じます。その後、悉く海外勢に産業シェアを奪われたのも頷けます。円高不況による産業の空洞化を構造改革で乗り切ることができなかったのです。

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