2023年2月14日火曜日

回顧録

もう10年以上前から毎朝4時前に起床しています。年齢を重ねてきたから実行出来ることなのですが、貧血気味だったのか子どもの頃から早起きは大の苦手でした。あまりに起きてこない時は布団の上から棒で叩かれそうになり縁側に外に飛び出したりしたこともあります。その一方では早起きしてかまどの火加減を見ながらの対話の機会もありました。高校を卒業して上京後、果たして毎朝の新聞配達の仕事が毎日務まるのか私も自信は正直ありませんでした。

案の定、新聞販売所の店主から大声で起こされることも少なくありませんでした。この歳になれば早起きなど平気ですが当時は苦痛そのものでした。若い頃の4年間、住み込み生活での新聞配達の仕事でしたが、毎月新聞を購読していただいているお客様との契約を果たす責任感というものはそのころにしっかり身についたように感じます。毎月、戸別の集金もしていましたので地方出身ながらお客様との会話にも慣れることができました。

当時は新聞の読者数も大変多く、学生からサラリーマンまで宅配の新聞を購読していましたので、大手新聞社は各社奨学金制度を設けて学生の新聞配達を促進していました。今は新聞社もそんな余裕がある時代ではないと思いますが、当時の大手新聞社のパワーはマスコミの中で際立って凄かったように感じます。新聞奨学制度のお蔭様で私も大学進学ができましたが、朝寝坊をして販売店主やお客様に叱られる夢は止めてからもしばらく続きました。


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