2019年3月27日水曜日

自己満足

かつて前職の時の札幌勤務時代に、同じ熊本県出身で地元企業に勤めている方と知り合いました。北海道に長く住んでいる方は、九州に実家があれば遠方なので郷愁を感じるものです。お客様のその方からは同郷の好もあり、かつては会社が信頼を無くし、取引が断絶ていたにも拘らず、特別に可愛がってもらっていましたので、頭が下がる思いばかりでした。営業というものは、会社の看板に頼るのではなく、自分自身という人間を売り込む仕事だと気付いたのも当時の経験があったからです。話は変わりますが、当時の北海道と九州の行き来は、羽田で飛行機を乗り換えての飛行ルートでしたので、帰省するにも時間とお金がかかり、サラリーマンでも家族を抱えて滅多に行ったり来たり出来る余裕は無かったと思います。会社も退職防止が手段の一つだったのか、意外と北海道には九州出身者の方が多かったように思います。私もその1人だったのですが、私はやがて転職して本州へ引越しすることになったのですが、当時は会社への影響も考えて、すべてのお客様には転勤することになったと、上司と一緒に挨拶回りで申し上げた手前もあり、その後、親しくして頂いたお客様と敢えて連絡を取ることもしませんでした。今になってみると懐かしい思い出ばかりですが、歳月の経過は早いもので、今は世代も変わり、かつての時代の痕跡も殆ど無いと思います。前職に於ける私自身の若かりし年表として、自分の記憶の片隅に自己満足としてあるのみです。

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