2024年12月20日金曜日

処世訓

子どもの頃に祖母から「人を見れば泥棒と思え!」と言われたことがあります。多分、真面目で素直そうな私に対しての警告だったのだろうと今になってみると考える次第です。祖母は大変な苦労人でした。祖父がお人好しで人に騙されることが多かったので気苦労が絶えなかったのだと考えます。実は私も祖父に似ている面がありますので、妻から警鐘を鳴らされることは度々です。お蔭様でこれまで破綻するような大失敗もなかったのは妻のお陰だと考えます。

昨今、かつては考えられなかったような強盗や窃盗事件が多発しています。企業内においても同様の犯罪が個人によって引き起こされる時代です。なぜ個人が犯罪に走るのか理由を想像すると金銭的な理由がほぼすべてだと思われます。かつては日本人も経済的な格差が今ほどなく、貧乏な生活をしている人は大勢いました。父が多額の借金を作った我が家も例外ではありませんでした。しかし、父もお人好しの性格があったので人に騙されたのかもしれません。

結論から申しますと騙される方が悪いのです。騙すつもりはなくても結果的に騙されることは、長い人生を生きていれば経験することが少なくないのです。「人を見れば泥棒と思え!」という明治生まれの祖母の教えは、人生を生きていく上で人を安易に信用してはならないという戒めの言葉だと思います。性善説は理想で、性悪説を抱くことが結果的に自分を守ることになります。誰しも自分の欲で動くものですから、気を付けましょう! 

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