クリティカルシンキングを実践することは大切です。ただ単に批判するだけではなく、論理的思考に基づく自分の意見でなければなりません。学生時代は宗教論に関してよく夜中まで友人と議論をしました。相手の言い分が変だと思ったら理屈を並べて反論したものです。仲がいいから遠慮なく意見を戦わせることができたように考えます。やはり議論する上で大切なことは自分の意見を言う前に相手の意見にも耳を傾けることを心得たいものです。
単なる論争は相手の意見を聴こうとしないで一方的に自分の言い分ばかり主張するので起きるものです。日本は思想・表現の自由が保障されている民主主義国家だから自由に意見が言えるし、批判的思考を持つことができますが、権威主義国家では政府に対する自由な批判は許されないことがあります。恵まれた環境にいる私たちは教育の場でも積極的に自分の考えを述べるような個性的な人材を育むべきです。
自分の意見を持つには知識や経験が必要となりますので、議論の裏付けとなる実学を身に付けるようになります。机上の空論では相手の心に響かないからです。ポジティブシンキングが必ずしもベストではなく、これから世界と交流していくにはクリティカルシンキングという発想を持つことが重要です。子どもの頃から自由な発想を育む家庭や学校での環境が必要だと考えます。経済的格差で子どもの教育が犠牲にならないことを願うばかりです。
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