2025年1月31日金曜日

労働人口を増やす

少子高齢化が進み人口減が危惧される中で労働人口が過去最多となったようです。働き方改革で女性の労働人口が減少しなかったからだと考えます。未だに女性の労働力を継続しながら生かそうと考えない企業も存在しますが、中には仕事と家庭を両立させるために労働時間に柔軟性をもたせる企業もあります。DXが進んだ企業では労働時間を如何にして短縮するかを常に考えています。コロナ後、ホワイトカラーの生産性を高めないと競争には勝てないことが産業界でも分かってきました。

今後AIがさらに進化すると定型業務の時間が減りますので短時間労働も可能となります。どの企業においても短時間で如何にパワーマンスを出すかが問われています。過去のような長時間労働では女性の労働力を生かすことはできません。さらに女性のキャリアパスを諸外国のように明確にしなければこれからの企業は成長しないと思われます。そのためにも古い経営陣は入れ替わり新しい経営陣の発想のもとで経営が刷新されなければなりません。

残念ながら昔ながらの体質が変わらない企業も一部には存在します。人手不足は人口減のために避けられないですが、仕事と家庭が両立できるように短時間労働で働き方に柔軟性を取り入れれば、女性の労働力をさらに生かすことが可能となります。長時間労働を無くして労働時間ではなくパフォーマンスを重視する方向へ企業が評価制度を変えることが大切です。働く女性の意識を変えることも企業が存続する上で大切な取り組みだと考えます。


2025年1月30日木曜日

子どもの自殺

今朝の新聞で「子どもの自殺 過去最多」という記事を読んでショックとともに気持ちが暗くなりました。「子どもが苦しい思いをし、孤立している可能性がある」「子どもが生きづらさを抱えた背後には生きづらさを抱えた親がいる」ので「家庭全体を支えていく視点が大切だ」と書かれていました。相談先の話では、亡くなった子どもだけではなく、自殺未遂したり、死にたい気持ちを抱えたりしている子どもがたくさんいる、とのことです。

このような状況は10年以上前から聞いていますが、その後学校内でもいじめ対策や家庭内での虐待対策も進んでいると思われます。にもかかわらず、子どもの自殺が年々増えて減らない原因はどこにあるのでしょうか。おそらく家庭内に原因があるような気がするのです。両親の離婚による母子家庭や父子家庭で子どもを見守る家庭環境が不十分だと思われます。子ども食堂などが全国的に増えているのもその表れだと考えます。

このように都会生活での貧富の差が広がることで、教育の格差にも繋がり、友だちも減り、子どもの面倒を見る家庭環境が欠落することで、子どもは苦しい思しながら孤立していくのでしょう。昔と大きく違う点は、都会に出ることで核家族化が進んでしまったことです。願わくば同居しなくても、三世代が近隣に住むような社会になれば子どもの自殺は減るはずです。政治が子どもが育つ環境にもっと注視していくことが大切だと考えます。 

2025年1月29日水曜日

日の丸半導体

 久しぶりに、かつて華々しかった半導体業界の交流会に参加しました。日本半導体の復活を目指して国家レベルで再び動き出していますが、果たして今後どのように日の丸半導体産業として経済を牽引する力となれるのか疑問を抱きます。

今後、成長していくAI半導体を下支えしていくのは産業的に可能かもしれませんが、日本が再びリードしていく立場になることは最早遅いし極めて困難だと考えます。理由は継続的に投資する天文学的な資金を賄えることが難しいからです。

つまり、国会における与野党の合意がなければ国家主導で多額の補助金を捻出できないのが現状です。なぜ20年前から国が主導して半導体業界を束ねなかったのか理解できませんが、消えた炎を再び点火して開発を続けることは容易ではありません。でも行方をポジティブに捉えて期待したいと思います。

2025年1月28日火曜日

エンドウ

妻は「団子より花」、生花が大好きで外出の度に様々な生花を買ってきます。一昨日も変わった色のエンドウの花を買ってきましたが、暦の上では本日の花は「エンドウ」のようです。花言葉は「いつまでも続く楽しみ」「必ずくる幸福」「約束」と言われています。

私自身は花の名前を覚えるのにいつも苦労しますが、忘れるたびに妻から教わっています。生花は日にちが経つと枯れますが、「花の命は短くて」と言われる通り生きている証拠だからなのでしょう。花屋さんも生きている花を大切にしています。

さて数日前に、北海道の 製菓会社から黄色い福寿草の缶入りお菓子が送られてきました。驚いたのはかの有名な製菓会社ではなく確か(有)××と記されていました。この季節は福寿草が雪の中からぽっかり顔を出すのでしょう。娘のように可愛い花ですね。

2025年1月27日月曜日

大相撲初場所

 大相撲初場所が終わりました。個人的には子どもの頃から相撲を取るのも観るのも好きですが、周囲で大相撲を観るのが好きな人は少ないようです。今日の大相撲協会はモンゴル出身の力士に支えられているのが現実です。

昨日の千秋楽はモンゴル人の大関豊昇龍、日本人の前頭王鵬、カザフスタン人の同じく前頭の金峰山の3人が12勝3敗で並び、近年めずらしい異国間での三つ巴の優勝決定戦でした。

いろんなスポーツ場で外国人アスリートを交えてスポーツ界の活性化を図ることは、国家間においても大変有意義なことだと考えます。最近は大相撲のファンも限定されていると思いますが、もっと相撲界が盛り上がることを期待しています。



2025年1月24日金曜日

金利のある時代へ

市場の予想通り、日銀が政策金利を0.5%へ引き上げました。漸く日本も金利のある経済へ歩むことになりますが、やはりマーケットはやや懐疑的なのか午前中NYダウの上昇に反応した日経平均も日銀の発表で頭から水をかけられたような印象でした。アナリストはインフレに対する消費が強くなってきたとは数値的に判断していないようです。しかし、日銀もこれ以上の円安を防ぐためと、金融市場を正常化したいという狙いがあったものと考えます。

本日は毎年恒例の日経主催「新春景気討論会」をオンラインで聴講させていただきました。25年の見通しを知る上で論客によるパネルディスカッションは大変参考になりました。トランプ政権になって本年の為替を含め世界経済予測が困難な時代へ突入することは相違ないようです。しかし、米国が関税を諸外国との貿易にかけることでインフレとなり、金利を上げる事態になりかねないという意見がありました。

日本は変化の激しい国際情勢の中で、経済成長著しいアジア諸国で更に経済活動を活発化して日本の成長に結び付けていく必要があります。過去に拘らなければ新しい時代の消費を創り出すポテンシャルを日本はまだ有しているので、一人一人の日本人は自信を持って変化の時代を受け入れるべきだと考えます。トランプ大統領は米国優位を掲げていますので日本も周囲の人物を見極めて上手く付き合っていくことが肝要です。

2025年1月23日木曜日

医師を選ぶ

在宅勤務の今日は午前中に耳鼻科へ薬をもらいに行ってきました。鼻のアレルギーの薬ですが、花粉症ではなくハウスダストに反応するようです。数年前かかりつけの内科からもらった薬を飲み続けてきましたが、全く効き目がなかったので耳鼻科の専門医に見てもらうと2年前から鼻の症状がすっきり治りました。医者からは「たまたま薬が合っただけですよ」と言われましたが、鼻の病気は耳鼻科に通院すべきで餅は餅屋だと思った次第です。

しばらく鼻の調子が良かったので、半年以上薬の服用も止めていましたら再び鼻炎が酷くなる日が到来しました。又耳鼻科に通院したところ、某医者からアレルギーの薬は飲み続けないと途中で止めては駄目ですよ、と皮肉交じりに言われて「1週間分出しますのでまた切れたら来てください」とやや不愛想に言われました。それから1週間後、今度は別の日に異なる先生に診断を受けたところ、「適当に自分で判断して飲んでいいですよ」と穏やかに言われました。

2人の先生の意見が違うので患者としては迷うのですが、対応が易しかった先生は調べてみるとその病院の理事長でした。この先生は1か月分の薬を処方してくれました。本日は通院から1か月過ぎたのでまだ1週間分以上薬はありましたが、本日が理事長の担当日でしたので、診察を受けてきました。すると「鼻は異状ないので、適当に飲んだり飲まなかったりして切れたらまた来てください」と気さくに言われました。医師も選ぶべきですね。

2025年1月22日水曜日

エコノミックアニマル

かつて日本はエコノミックアニマルと呼ばれました。資源のない国で世界中に日本製品を売り込み戦後日本経済の富を築いたからです。池田内閣の所得倍増計画も日本経済が右肩上がりで成長する予測が見えていたからでしょう。米国の経済人からみると自国優先に見えるエコノミックアニマル風に見えたのでしょう。人間はエリート意識が強過ぎると見えにばかり拘り、貿易でも結果的には損をしてしまいます。どうしたら自国の利益になるかを考えてほしいものです。

おそらく池田内閣や田中内閣のようなリーダーの存在がその後の日本でいなくなったのかもしれません。エリート意識が強過ぎたリーダーばかりが続いたのでハングリーのビジネスセンスも無くなり、経済成長の手法も政治的に取れなかったのかもしれません。民主党のバイデン政権やハリス大統領候補が共和党のトランプに負けたのもビジネスセンスが不足していたからだと考えます。エリート意識だけでは、したたかさもなければ人は生きていけないのです。

軍事的に対立しても貿易で国が潤うことはないのです。やはり、先ずは貿易で儲けて国力を強化しなければ国を守ることも同盟国を支援することもできないからです。日本は将来的に経済力を現状維持することも難しいと言われています。であればエコノミックアニマルと言われた当時の日本を目指すべきではないでしょう。トランプは不動産王であり本物のビジネスマンです。孫さんのような民間人の活躍に期待したいものです。

2025年1月21日火曜日

知る人ぞ知る

昨日は知る人ぞ知るかつて存在したNINA(日本情報ネットワークアソシエーション)のOBの懇親会が新宿で開催されました。今から30年前の全盛期には100名近くの情報システム産業に関わる経営幹部が毎月のように参加していた勉強会ですが、主宰された方が亡くなられNINA会も自然消滅し、現在は僅かながら5名の有志が時々集まって昔の勉強会を偲んでいます。今回も前回同様に新宿で開催されたのですが、またまた前回の秋ごろのように天気は下り坂でした。

懇親会まで時間があったので向かい側の伊勢丹デパートを何十年ぶりに覘いてみました。ブランド物が陳列されている1階を歩いて驚いたことは、異国語を話すアジア系の外国客ばかりだったことです。月曜にも関わらず店内は来客で混んでいました。円安がもたらした来日客によるインバウンド効果を目の前で見聞した感覚になりました。 NINA会で明日の情報システム産業を語っていた日本経済が好調だった30年前とは隔世の感があります。

さて本日、日本時間未明に米国トランプ大統領二期目がスタートしました。実はちょうど本日15時から某シンクタンクの講演会でトランプ一期目で米国ワシントンに駐在されていた外務省顧問の杉山様がゲストでした。歴代大統領選挙の仕組みとともに複雑な国際情勢の中で日本政府がトランプ政権に対してどのように対処すべきかを本日の講演で多少なりともヒントになりました。果たして最大のインバウンドは本年も続くのでしょうか。

2025年1月20日月曜日

米新政権を前にして

トランプ政権が20日に発足しますが、もしハリス政権が誕生することになればイスラエルとハマスの停戦合意はこんなに早い時期に締結されることはなかったでしょう。ロシアとウクライナの停戦合意も年内に締結されることを期待しています。戦争は長引けば長引くほど復興にも時間が掛かり復興費用も莫大となります。戦争の継続は政治の緊張と軍事費の増大を招くし世界経済にも不安定さを齎します。

日本も過去には同じような経験をしてきました。第2次大戦を経験してきていない戦後世代が世界中に増えていく中で、近代史に学び過去の歴史を振り返り反省をすることは大変重要です。バイデン大統領にしてもトランプ次期大統領も、年齢的には高齢ですが幼少期から戦後の復興を見聞していますので、平和の尊さや国民を愛する精神は世代間でも強固だと考えます。

今回のイスラエルとハマスの停戦合意も、民主党のバイデン大統領から強硬なトランプ大統領への劇的な橋渡しが功を奏したものだと考えます。政治には駆け引きが重要ですが、政策の大転換が無ければ政治状況は大きく変化しません。トランプ大統領の登場で世界経済は一時的に震撼しますが、敵対国同士の対立が収まれば世界経済も徐々に安定へ向かうはずです。


 

2025年1月17日金曜日

30年の歴史

 本日は阪神大震災から30年目を迎えました。1995年は弊社としても未だに記憶に新しいのですが、バブル崩壊後のどん底状態から何とか這い上がろうと決意した年でもありました。被災地でも大震災後の復興を目指して多くの被災された方々が必死でご努力されていた光景が目に映ります。弊社も30年前は同じような気持ちで再スタートしました。日本経済は失われた30年と称されてきましたが、当時はバブル崩壊や大震災が経済にも大打撃を与えたものと考えます。

30年という歳月は後の運命が別れてしまうほど様々な変化を受けることで結果的に隔たりが生じます。阪神大震災を忘れない意味でも1月17日という日を辿って後世に伝え続けていくことは大切だと考えます。弊社も現在は想像できないほど成長しましたが、被災地の現在も同じことではないでしょうか。企業の寿命が30年説と言われたのも社会も企業も人間の営み次第で結果はどのようにでも変わるからです。

戦後80年になりますが、もう一度近代歴史を学び直す時代が到来しているのではないでしょうか。学校教育でも社会の授業で近代歴史にもっと時間を割くべきです。古代の考古学も教養としては専門家を育てる上で必要ですが、実社会で生きていくには近代歴史に深く学ばなければ海外の人と渡り合えないと考えるからです。そろそろ教育の場でも30年計画で教養的な古代史から実学の近代史へ軸を移すべきではないでしょうか。

2025年1月16日木曜日

早起きは三文の得

人の事は知らないことだらけです。20年前からラジオ深夜便を聴くようになってから多くの有名人の人となりを知ることができました。目覚まし時計で朝4時に起きてから1時間足らずの時間ですが、早朝は頭が冴えているのか記憶しやすい時間帯です。今朝はピンクレディーの未唯mieさん(歌手)のインタビューを聴きました。国民的アイドルだった1976年頃の活躍ぶりは存じていますが、67歳を過ぎた現在でもソロでご活躍の様子を深夜便のインタビューで初めて知りました。

新年にかける思いなど、私自身は年齢的にやや先輩ですがプロとしての生き方には見習うべきものがありました。詳しくは秋田宏さんの書下ろしのブログを見ていただければわかります。有名人の生の声を直にラジオで聴けますので、ラジオ深夜便は私に限らず多くのファンにとってなくてはならないもののようです。社会人の方でも早朝ならば可能ですので生き方の参考に是非お勧めの番組です。

以前は4時のニュースで前日の円相場やNYダウ、ナスダックの市況が放送されていましたので、安倍政権時代から今日に至るまでの市況の変化などが今も記憶の隅にあります。当時から米国経済の強さに比べて日本経済の弱さを痛感していました。最近は市況のニュースは省かれていますが、当時は米国の前日の動きに対して翌日の東証の動きに早朝から注目できました。「早起きは三文の得」とはこのことです。



2025年1月15日水曜日

左義長神事(さぎちょうしんじ)

もう20年くらい朝4時に起床して一日を過ごしているので就寝時間も多くの人より早いのかもしれません。しかし、一日の始まりを早朝から迎えるとたっぷりの時間をゆったりと過ごせます。コロナ後は在宅勤務も交えながら平日を家で過ごす時間も増えました。妻も私が在宅勤務の方が自分的に都合がいいようです。もう歳だから健康で一緒に過ごすことが貴重なひとときなのかもしれません。

本日2025年1月15日は鎌倉の鶴岡八幡宮での伝統行事「左義長神事」が開催され、一年の初めに当たり、穢れを祓い清めて、暖かい春の到来とその年の豊かな収穫を祈る新年の清めの火祭りが執り行われます。午前10時に我が家も古い札を鶴岡八幡宮に納めて祈願して参りましたが、偶然にも例大祭神社本庁より宮司以下神職、巫女、ハ乙女が本殿へ向かう光景に遭遇しました。

帰りに鎌倉彫のお店で石川県の九谷焼の小物と鎌倉彫のスプーンを贈答用に買いました。隣接した郵便局では記念切手と福寿草をあしらった葉書を購入し、ついでにマヌカハニーの瓶詰とつぶらなカボスのドリンクを、しばらく歩いて鎌倉野菜市場で大根とほうれん草を手に入れ、少し早めの昼食を済ませて予定通り正午に帰宅しました。早朝から無駄のない時間を過ごせたようです。

2025年1月14日火曜日

為替の動向

 先週、岡田元日本サッカー代表監督のご様子をテレビで拝見しました。四国の今治でサッカー事業を立ち上げて地元の支援の下で大変なご活躍ぶりのようでした。今治と言えばかつてより造船業の集積地ですが、近年は日本の造船業もかつてのように世界有数の勢いはありませんが、円安でにわかに今治の造船業も活気が戻っていると聞いています。岡田元監督(現在は今治のサッカー事業会社の社長)が今治を拠点に地方でサッカー事業を立ち上げられた当時のご苦労話が大変感動的でした。

かつては日本の基幹産業だった鉄鋼・造船産業などはバブル経済後、円高により生産拠点を次々に海外へ移していきました。日本の製造業は空洞化が進み、企業による工業製品の輸出は海外に依存する経済となりました。円高で日本の製造業は大企業を中心に海外進出で稼いでいるのが現状です。しかし、今や円安で原材料の輸入価格の上昇で物価の高騰を招き、その上、国内賃金も海外と差が開いてきました。今後円安がさらに進めば国内経済も厳しくなるでしょう。

地方経済でも熊本県のように台湾のTSMCを誘致したことで空前の経済成長を遂げています。一度は手放した半導体産業を復活させてきている面があります。ラピダスの最先端半導体事業が将来的に成功すれば日本経済の成長に寄与しますが、日本独自で海外との競争に負けない戦略的投資が継続できるかが課題だと考えます。為替の行方は今後どうなるか予測が尽きませんが、米国の利下げが再びインフレを招き、過度な円高を招かないことを祈ります。


2025年1月10日金曜日

したたか(強か)さ

 トランプ政権に対して対抗できる国のリーダーはしたたかさが必要と考えます。トランプは元々商売人だからです。日本の安倍元首相もイタリアの現首相メローニもしたたかにタイミングを狙ってトランプ次期大統領の就任前に急接近しています。つまり国のリーダーは相手国のリーダーの性格まで把握して外交手段を考えて行動しなければ国益を守ることは難しいのです。したたかさは生きていく上で必要です。

民間レベルでもトップ営業が功を奏す場合が多いのは、相手次第で戦略を変えなければならないからです。外交センスがトップに必要なことは政治に限ったことではありません。国は経済が安定しないと予算を執行する政治も安定しません。政治が安定しないと経済も先が読めないので対策が打てないのです。素人の私にも今の状況はそのように映ります。したたかさはグローバル世界では欠かせません。

円安でインバウンドを期待することも否定しませんが、日本円が弱いからインバウンド需要があるのです。円売りが続くことは海外から見て日本経済への期待が薄い事でもあります。かつて円高で日本の製造業が生産拠点を海外に移して日本は産業の空洞化を招きました。本来は産業構造の変革のチャンスと捉えて、国を挙げて情報投資に舵を切っていれば今日のような姿にはならなかったでしょう。したたかに海外勢を見つめることが重要です。

2025年1月9日木曜日

人生

兎に角、我が家はテレビを観る機会が多いようです。私も在宅中は始終、居間と書斎を行ったり来たりしてテレビを観たり書斎で仕事をしたりしています。番組まで詳しく調べていないのですが、広報役の妻が様々な番組を連日のように知らせてくれます。お蔭様で録画ばかり溜まり、後日観る時間が別途必要になるので、今後はなるべく録画しないで観るように心がけたいです。

歳を取ったせいか夫婦で過ごす時間が増えてきましたので、のんびり自宅でお互いに会話しながら日々の生活を営んでいます。どこの夫婦も生活スタイルは似たり寄ったり、或いはまったく違ったり様々でしょうが、人と比較することなしに自分の考えに沿った生活を優先にしたいものです。仕事をしている時も気が張って毎日充実していましたが、生き方は様々です。

様々な人と関わることも人生において重要なファクターです。これまでにない人との繋がりが増えていくことをこれからの人生に期待しています。方丈記に「ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず」とあるように新しい水と常に入れ替わるこれからの時代を愉しみたいからです。過去にとらわれないで進みゆく道を模索してゆきたいと考えています。

2025年1月8日水曜日

毎日の献立

 人間にとって最後の欲望は食欲だそうです。妻が昨年末から探していた本がやっと見つかりました。沢村貞子さんの書かれた「わたしの献立日記」です。食の大切さをしみじみ感じるこの頃ですが、我が家でも近頃は健康のために減塩づくりの料理が並びます。最初は物足りなく感じていましたが、最近はようやく慣れて食材の味をじっくり味わうようになりました。元々田舎育ちなのでどんなおかずにもたっぷり醤油をかけていたようで、妻からはかけ過ぎだといつも注意されていました。

結婚以来ずっと半世紀近く妻に料理は任せっきりでしたが、今後は自分でも料理を作らなければと自分でも考えていますし、私にも作れるようになってほしいようです。独身時代には貧乏生活をしていましたので料理は自分で作っていました。料理の本にも少し興味はありましたが、たまたま料理が得意な妻と結婚したばかりに、作れなくなったというより寧ろ作らなくなってしまったのです。年齢を重ねるうちに作ってもらうだけではいけないと最近は考えるようになりました。

我が家も「男子厨房に入らず」と言っていいほど、結婚以来ずっと料理は妻の仕事でした。若い頃は毎日弁当を仕事場に持参していたので、毎日弁当箱の中身を開くのが楽しみでした。当時は今日のようなコンビニは無いので、ランチジャーというホカホカのご飯と味噌汁が一体となっている弁当箱でした。もう若くは無いので、これからは健康のために栄養のバランスを考えた食事づくりを妻に習いながら自分でも作りたいと考えています。

2025年1月7日火曜日

年頭祝賀会にて

 今朝の暦の言葉「逆境は最良の教師なり」は、19世紀初頭のイギリスの政治家、ディズレーリの名言のようです。ふと逆境という言葉を見て、昨年10月に刊行された私の書籍「逆境へのドロップキック」(幻冬舎)のタイトルを思い浮かべました。逆境を乗り越えたからこそ、後になって最良の教師と自信を持って言えるのではないでしょうか。逆境は結果的には人間力を鍛えてくれるのです。耐えて耐えて耐え忍んでいればいつか前方に明かりが見えてくるのです。

日本経済もバブル崩壊後長年にわたり景気が低迷し失われた30年と言われ続けてきました。漸く昨年日経平均がバブル絶頂期を突破し4万円台に乗りました。その後、やや株価は下がり気味でしたが何とか持ち耐えて、2025年の幕開けとともに再び日経平均は4万円台に到達しました。本日のニュースでも経済界の年頭挨拶では、トランプ大統領の登場を間近に控えながらも主要企業トップの力強い声が聞こえてきました。

私の印象に残った挨拶は多々ある中で同業界であるディー・エヌ・エーの南場智子会長の言葉です。これからは「新しい価値の創造」が求められるということと、「人間とコンピュータの役割分担で、世界はこれから本当に大きく変わる。もっと世界で勝つことができるイノベーティブなプロダクトや事業を作って競争力を格段に上げていかないと限界を迎える」という言葉が大変印象に残りました。

世間で騒がれている賃上げも、単に一律に上げるのではなく、パフォーマンスの高い人や求められるスキルを持っている人、頑張った人などに思い切って大胆に報いることがこれから先の日本企業の成長には必要だという話でした。円安で日本の賃金が低すぎることは明白ですが、企業が競争力をつけて付加価値を高め業績を向上させない限り、安定的に賃金を上げることも限界となります。

近年、海外で活躍しているスポーツ選手たちが良い見本ではないでしょうか。

2025年1月6日月曜日

新年に際して

今年2025年幕開けの日めくりカレンダーに「一日の命 万金より重し」という鎌倉末期の歌人、吉田兼好の言葉を見かけました。妻も私も思わず納得しながら口ずさみした次第です。昨年後半に妻が思いがけず、当初かかりつけの医師から大病院宛ての紹介状を持参して通院を始めたのですが、3か月くらいして急遽入院という話になったのです。幸いにして大事に至らなかったので良かったのですが、日々自宅で健康に過ごしていても、病院内に入ってみると日々大勢の入院患者や外来患者が何らかの疾病で受診していることが分かります。

健康で日々を過ごしていれば大した医療費も掛からないのですが、入院したり手術したりすると高額の医療費が掛かります。吉田兼好の言葉「一日の命 万金より重し」は何事も起きず毎日健康で元気に過ごせることはお金には代えられないという教えだと思います。昨年後半には親しくしていた近隣のご夫婦でお一人は奥様が、もうお一人はご主人が急逝されました。双方のご家族とお知り合いになって30年余りですが、人間は誰でも徐々に変わっていくものだということを痛感するわけです。日々何気なく過ごしていますが、あらためて今日という日を意識したいものです。

年末年始は久々に家族全員が揃いました。気が付いてみますと子どもたちもあっという間にそれぞれ家庭を持つ年齢になりました。全員元気で年末年始に揃うことも大変貴重な出来事だったと深く感じ入りました。結婚しても親子の絆は変わらないものだという感情を久しぶりに抱いたものです。2025年も幕開けしましたが、今年の抱負は何かと問われれば「一日の命 万金より重し」を毎日大切に生きようということではないでしょうか。イタリアの人のように、人と比較しないで自分の生き方を大切にしようではありませんか。そういうことで、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。