先週、岡田元日本サッカー代表監督のご様子をテレビで拝見しました。四国の今治でサッカー事業を立ち上げて地元の支援の下で大変なご活躍ぶりのようでした。今治と言えばかつてより造船業の集積地ですが、近年は日本の造船業もかつてのように世界有数の勢いはありませんが、円安でにわかに今治の造船業も活気が戻っていると聞いています。岡田元監督(現在は今治のサッカー事業会社の社長)が今治を拠点に地方でサッカー事業を立ち上げられた当時のご苦労話が大変感動的でした。
かつては日本の基幹産業だった鉄鋼・造船産業などはバブル経済後、円高により生産拠点を次々に海外へ移していきました。日本の製造業は空洞化が進み、企業による工業製品の輸出は海外に依存する経済となりました。円高で日本の製造業は大企業を中心に海外進出で稼いでいるのが現状です。しかし、今や円安で原材料の輸入価格の上昇で物価の高騰を招き、その上、国内賃金も海外と差が開いてきました。今後円安がさらに進めば国内経済も厳しくなるでしょう。
地方経済でも熊本県のように台湾のTSMCを誘致したことで空前の経済成長を遂げています。一度は手放した半導体産業を復活させてきている面があります。ラピダスの最先端半導体事業が将来的に成功すれば日本経済の成長に寄与しますが、日本独自で海外との競争に負けない戦略的投資が継続できるかが課題だと考えます。為替の行方は今後どうなるか予測が尽きませんが、米国の利下げが再びインフレを招き、過度な円高を招かないことを祈ります。
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