今年2025年幕開けの日めくりカレンダーに「一日の命 万金より重し」という鎌倉末期の歌人、吉田兼好の言葉を見かけました。妻も私も思わず納得しながら口ずさみした次第です。昨年後半に妻が思いがけず、当初かかりつけの医師から大病院宛ての紹介状を持参して通院を始めたのですが、3か月くらいして急遽入院という話になったのです。幸いにして大事に至らなかったので良かったのですが、日々自宅で健康に過ごしていても、病院内に入ってみると日々大勢の入院患者や外来患者が何らかの疾病で受診していることが分かります。
健康で日々を過ごしていれば大した医療費も掛からないのですが、入院したり手術したりすると高額の医療費が掛かります。吉田兼好の言葉「一日の命 万金より重し」は何事も起きず毎日健康で元気に過ごせることはお金には代えられないという教えだと思います。昨年後半には親しくしていた近隣のご夫婦でお一人は奥様が、もうお一人はご主人が急逝されました。双方のご家族とお知り合いになって30年余りですが、人間は誰でも徐々に変わっていくものだということを痛感するわけです。日々何気なく過ごしていますが、あらためて今日という日を意識したいものです。
年末年始は久々に家族全員が揃いました。気が付いてみますと子どもたちもあっという間にそれぞれ家庭を持つ年齢になりました。全員元気で年末年始に揃うことも大変貴重な出来事だったと深く感じ入りました。結婚しても親子の絆は変わらないものだという感情を久しぶりに抱いたものです。2025年も幕開けしましたが、今年の抱負は何かと問われれば「一日の命 万金より重し」を毎日大切に生きようということではないでしょうか。イタリアの人のように、人と比較しないで自分の生き方を大切にしようではありませんか。そういうことで、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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