2018年2月14日水曜日

憲法

ポーランドのワレサ連帯元議長のコラムを懐かしさのあまり読ませて頂きました。当時は東西冷戦の時代で、ワレサ氏は上からの支配に反対する勢力の代表となったわけですが、現在の状況から回顧してみた感想に意義深いものを感じました。かつてのポーランドも旧チェコも旧ユーゴスラビアも現在は民主国家だと思いますが、ポピュリズムの台頭が国内の混乱を招いているのも事実のようです。戦前の日本も憲法は天皇の下で制定されるものとされ、政治的にも上からの支配が強かったのですが、第2次大戦敗北後、GHQの草案を元に日本国憲法が制定されました。しかし、この日本国憲法のお蔭で70数年間戦争をすることも無かったわけであります。日本は天皇制を残し、憲法の3大要素に「国民主権」「基本的人権の保障」「平和主義」を掲げました。

国民の代表として国会議員が選任され、富の分配により最低限度の生活が国民に保障され、戦争も放棄してきました。ワレサ氏時代に東西ドイツの壁が崩壊し、国民運動が功を奏して民主化が為されたのは良かったのですが、世界には皇族が頂点に存在しない国家が数多くあり、その後の歴史は強権的圧制の政治と民主化運動が繰り返しぶつかってきたのも事実です。権力は無くても、民衆が崇拝する、日本で言えば天皇のような存在があれば自然と国民も纏まるものだとワレサ氏は話していましたが、私も同感です。世界にはまだまだ国内問題を抱えた国々が多数存在します。その点、海外から見れば、我が日本国は理想の国家像として海外には映るのではないでしょうか。

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