2017年10月24日火曜日

目は心の鏡

「私は生まれた時から目が悪くて、左はほとんど見えず、右は0.3とか0.4有ったと思うんですが、学校では席は一番前にと言うことを親が先生に伝えてました。柔道部の監督の先生は盲学校に勤務された経験もあり、私に対して理学療法師になってみないかと言う事で盲学校に入りました。しかし、夜遅くまで勉強した為に視力が落ちて右目も0.1位になりました。現在も人の顔が判らず挨拶しないで誤解されたり、小さいものが見えないので掃除が苦手だったりします。」

これは先日、ラジオ深夜便に登場されたで藤本聰さんという、リオデジャネイロパラリンピック柔道男子66キロ級で銅メダリストとなった方の語りの一部です。人生をあきらめずに目指し続けた努力のメダル獲得だったようです。藤本さんは徳島県出身で、過去5大会のパラリンピックに出場していた方です。

先日、東名高速で起きた通行妨害による追突死亡事件の現場検証の模様がテレビに映し出されていましたが、ちょっとした他人の目つきに腹を立てて、相手に危険や不愉快な行動を与えるドライバーが後を絶たないのも現状のようです。ドライブレコーダーで証拠を残そうというドライバーが増えているとのことです。

視力が正常だけでも障害者より格段に恵まれているのに、目が人の心まで乱してしまうことを考えるにつけ、人間同士の関係は悩ましいと思った次第です。少しは視力のない人の立場に立ってほしいと言いたかったのです。目が見える事の価値に日頃から感謝すれば、あのような交通事故の悲劇は生まれないはずです。

「目は口ほどに物を言う」と言います。だからこそ、他人を睨みつけたりしないで「目は心の鏡」だと意識して人と接しなければならないのです。

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