2019年6月6日木曜日

米中

米中貿易摩擦が次第にエスカレートしていますが、どこかで双方に譲り合いの意思がなければ双方の傷は次第に大きくなって周辺国の産業にもマイナスの影響が及ぶと思います。供給が欠かせない原油でもレアアースでも、主要産出国が輸出制限すれば資源価格は当然上がりますし、遠くないうちに製品価格に転嫁されます。社会全体に影響を及ぼせばオイルショック時代のように高インフレで不況に陥ることもあります。しかし冷戦時代と違い、そのような輸出制限は双方の交易間にデメリットを発生させるだけだと思いますので、歴史を熟知しいれば大国の指導者は愚かな行為には及ばないと考えています。しかし色んな意味で、これから米中の対立は今後も続くことが予想されますが、米国を初め西側諸国は、この数十年間余りにも中国の国家戦略を軽く見ていたようにも感じられます。新冷戦とまでは進まないことを我々は望みますが、非常に緊張した関係が周辺国に影響しないことを望むばかりです。日本は米中両国の狭間に立ちながら、双方の関係改善を後押しする役目を担うことが必要かと思います。

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