2020年6月3日水曜日

統率力

世情と株価は相応しないというのが、最近の金融状況をみると如実に表れているようです。新型コロナ感染者数も世界で断トツの米国は、現在も失業者の増大と全州に集団デモが収まらない状況にありながら、NYダウ、ナスダックともに連日上昇を続けています。経済もコロナの影響で全産業に窮地に陥る最悪の状況にありながら、株価は一時期の暴落を乗り超えて、現在のところ堅調に推移しているので本当に不思議です。当然、日経平均へも波及し、日本の株価も順調に回復して、それに為替も安定しているのでやや安心感もあります。この事は金融安定に対するプロ筋の統率力とともに、世界的に新型コロナ感染の拡大がピークを通り越し、徐々に各国の経済が動き出したたことが大きな要因だと思われます。金融が安定し、経済も徐々に動き出していけば、海外との交易も徐々に元へ戻るのではないかと期待しています。そのためにはG7(先進7か国会議)がまとまることが最重要だと思われますが、議長国である米国のトランプ大統領が一方的に先走っている感が否めなくもない気がいたします。今、民主主義国家による様々な統制力が問われているのが現状ではないでしょうか。共産主義国家は統制力が強力なので自由がない反面、国家の対応の早さを感じます。一国のリーダーが誰になるかは統率力を考える上で大変重要な要素ですが、民主主義国家である日本における都道府県の首長による統率力も国家と変わらず大変重要だという事が、今回の新型コロナ感染への対応で垣間見たような気がいたします。

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