2025年3月13日木曜日

的確な判断

このところ欧米で金利を引き下げる動きがあります。一方の日本は徐々に金利を上げる日銀などの動きが感じられますが、世界情勢の動きを見ると徐々に日本との金利差が縮まる傾向にあり日本の景気上昇とともに円を買う動きになり、円高になることが予想されます。輸出企業にとっては円高は為替差損となり利益が削られます。しかし、円による購買力が強くなるので輸入価格が抑えられますので国民生活も改善されます。

トランプ政権は自国産業を保護するため諸外国からの輸入に関税を掛けますので米国への輸出は採算が厳しくなります。米国は景気を上げるために金利を下げると日米の金利差が円高をもたらすことになるかも知れません。日本の製造業は海外に工場を移しているので円高が直接国内経済に与える影響は過去とは違います。ただ中小製造業にとっては円高は収益が厳しいかもしれませんが原材料を安く輸入することができます。

日本企業が為替を146円前後に設定していることを考えれば、現在の円安状況から過度な円高にならない金融政策が必要と考えます。日本の輸出企業が未曽有の収益を上げている現在、賃上げの余力は有りそうですが、円高になると企業収益が厳しくなる可能性もあります。金利は徐々に上がっていかないと日本経済は強くならないと考えます。金融緩和が為替を円安に導いたためデフレを脱却できなかったのです。日銀の的確な判断に期待します。

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