2017年11月7日火曜日

酒の話

「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」 若山牧水

俳句や短歌に関してセンスのない私も歌人が綴る作品の素晴らしさには多少は魅かれます。坪内逍遥や正岡子規は甘党で酒は弱かったようですが、若山牧水は知る人ぞ知る酒好きだったようで、朝から晩まで一日中、酒をたしなむこともあり、作品も酒に関するものが360首位くらい歌っていたとの事です。一方、正岡子規はあんぱんが大好物だったようですが、私も残念ながら若い頃から日本酒は弱く、甘いものの方が大好きです。

焼酎は子どもの頃から家の晩酌係で匂いに慣れていましたので抵抗感はありませんが、日本酒は田舎では貧乏生活だったので高級な地方の銘酒はあまり見かけませんでした。日本酒の好きな人は美味しさが分かるので羨ましい限りです。逆に飲めなかったから身体を壊さずに今日まで元気でいられたのかもしれません。若い頃は先輩から無理やり飲まされる事もありましたが、現在は飲み会で無理強いも無くなり、お付き合いの席も楽です。

梅酒はもともと焼酎で作りますので、酒の飲めない私でも口当たりが良く大好きです。「百薬の長」ほどの効果はないと思いますが、養命酒のような薬酒は食前酒として愛飲しています。同じ人間なのにどうして酒に対する反応がこうも違ったりするのか、体質と言われれば諦めざるを得ません。しかし、個人的には「酒やビールが旨い」と飲みながら言えたら最高な気分だと思います。飲める人が羨ましいです。

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