2018年4月16日月曜日

IT業界

これは私の主観ですが、IT業界は産業界のインフラを黒子で担う業界だと思っています。しかし、IT業界が既存の産業界のシェアまで奪うとなると、ややもすると富も雇用もIT業界に集約される場合があります。米国大手IT業界が問われているのは、既存の産業界を消滅させる勢いがあり、富が集約されることが懸念されているからだと考えます。ITの進化は人々の生活を豊かにしますが、米国や中国のようにIT大手が急速に勢力を伸ばすと、既存の産業秩序が破壊されると思われているのです。確かに近年の世界的なIT大手の動向を見ていると、寡占市場を形成する傾向にあります。富が公平に分配されればいいのですが、必ず吸い上げられた利益は次の投資に向けられます。米国や中国で貧富の差が拡大するのも、やや歯止めが利かなくなっているからだと考えます。その点、日本は基幹産業がまだ米国などと比較すると元気で、IT業界が既存の産業を最先端のITでかなり部分を下支えしているからかもしれません。産業界全体の編成も、時代の変化と共にバランスが必要ということでしょうか。

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