2019年11月5日火曜日

生きている会社

「生きている会社」は人を大切にする。たまたま某月間冊子の表題に出てきた言葉です。本当に人を大切だと思えば、人間は愚かな戦争などしないはずです。しかし未だに中東のシリア国境周辺では民族紛争が続いていますし、宗教上の対立など人を人だと尊重しない空気はここかしこに見られます。先日のラグビーW杯で来日したリトアニア政府の一団が、第一次世界大戦以降にナチスドイツの迫害から逃れた何千人ものユダヤ系難民を、本国の命令に反してビザを発給して人命を救った、当時リトアニア領事代理であった杉原千畝の墓地を訪ねたというニュースを耳にしました。人道という「困った人がいたら助ける」という日本人である彼の思いが、現在に至っても、リトアニアの人たちが心から日本人の気高い精神として脳裏から消えない気持ちを抱いていることがとても印象的でした。80年も前の話ですが、当時の人命が救われたためユダヤ系の民族が続いて今日に至っているわけです。そのように人の恩はいつまでも消えないのです。会社の話とは随分かけ離れていますが、会社も人を大切にしていれば、途中で危機的な状況があっても互いに協力し合って、経営も長く存続することと少しは共通しているのではないか思うわけです。

0 件のコメント:

コメントを投稿