2019年11月7日木曜日

用心

かつて祖母から「用心する」ことを教えられました。というのも、祖父が用心が足りず怪我ばかりしていた事があったからです。当時、子どもだった私の記憶の中にも、出稼ぎに行った建設現場で骨折したり、酔って自転車で転んだり、段々畑の上から落ちたり、山で滑って手を怪我したりという過去が残っています。頭脳も明晰で、芸術的なセンスもあり、手先も器用で大工仕事が得意だったりした祖父でしたが、反面には用心深さに欠けるところがあったように思います。反対に祖母は物事に対して用心深く、冷静で、失敗などは観たこともないし私の記憶にありません。世の中にはもっと用心していれば、間違いを起こさずに済むことが多々あります。私もどちらかというと用心が足りないと妻は申します。先祖の遺伝子もあるので、なるべく怪我が少なくて済むように諭されながら今日まで生きてきました。私も人に頼まれると断れず、つい欲が出て投資をしたことがありますが、大体においてすべて失敗という結果になっているようです。失敗に学ぶためにも、大きな賭けはしないほうが人生において得策だと思います。用心するに越したことはありません。私から見て偉大であった祖母の教えは未だに私の心の奥に残っています。

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