2020年11月16日月曜日

次代の基幹産業は?

 子どもの頃の日本経済成長の時代には「鉄は国家なり」と言われ、青春時代も鉄鋼業を始め造船業など重厚長大産業が基幹産業として、広く経済界に君臨して日本経済を牽引していました。

現在は見る影もなく、基幹産業と言われるのは主に自動車産業です。しかし10年、20年後にはEVが世界中に流行ると、内燃機関からなる現在の自動車はコモディティ化して、市場競争で価格も5分のI程度となることでしょう。

豊田章男社長がトヨタはモビリティ企業になると言っても、社内の保守勢力は現状が良いので実感が湧かないようです。つまり儲かっていると、高給な現状に甘んじて将来の危機感まで社員は抱かなくなるのです。

NTTとの資本提携も、自動車産業が将来は日本の基幹産業で無くなる可能性があることへの危機感があるからです。業績が良いうちに社員の意識改革をしなければ将来は雇用も維持できないし、会社も生き残れないだろうと巨大企業の経営者さえも危機感を抱いているのです。

すべての産業に同じことが言えることを水面下で感じさせつつあるのが、世界中に多大な影響を与えてきている新型コロナの旋風ではないでしょうか。絶えず変わらなければ企業も働く人も企業で存在ができなくなる時代へ着実に進むだろうと考える次第です。




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