2020年11月24日火曜日

三島文学

 今、静かな三島由紀夫の作品ブームであることを知りました。恥ずかしながら私自身も若い頃はノンポリ学生のひとりに過ぎなかったので、当時ノーベル賞候補として注目された三島作品も難しそうで目に触れることもなかったのです。

このブームの原因をどうしても掴みたかったので、再び三島由紀夫の生い立ちからのドキュメンタリーを拝見したところ、若い頃に全く理解できなかった謎を漸く三島作品の中に見出すことができました。

当時は単に右翼思想を持った人物で、行きついた先が「楯の会」での決死だったのかと思っていました。しかし実際は様々な内面的理由が存在することが小説を通して表現され、自分の肉体改造によって心身ともに思想的行動が形成されたものだと思います。

素人ながら思うに、川端文学は誰にでも受け入れやすい内容であるのに、三島文学は一部のファン層に根強く浸透した作品なのでしょう。今の若い世代で静かな三島作品ブームが起きているのは、現在の世相を反省しているように理解できます。

まだ書籍は手に入れていませんが、現代の若い方たちの心情を理解するために、未だに名作と言わている三島作品をこの機会にじっくり読んでみたいと考えています。もし三島文学のファンの方がいらっしゃれば、ご感想を是非お聞きしたいと希望しています。

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