2021年2月12日金曜日

意思決定プロセス

 東京五輪・パラリンピックの女性蔑視と受け取られる発言により森会長が辞任した模様ですが、森会長から後任として要請された川淵三郎氏が昨日の時点では受諾する方向でした。しかし周囲から選考過程が不明確との批判が上がり、一転して会長職を受諾しないというニュースが流れてきました。今後、事態はどうなるのか心配です。

何故、このように貴重な情報が交錯するのか理解に苦しますし、世界にも日本の決定事項に対する不明確さへの印象と組織としての信用失墜を与えているように思われます。誰が最終的な責任者なのかが判明しないまま時間が経過するような気がします。日本には組織に意思決定機関はあるものの、決定プロセスが曖昧で、責任回避と取りかねない発言が見られます。

最近の政治にも観られるように、言行不一致がまかり通ることが許される事態は議会制民主主義の危機でもあります。責任の所在を明らかにすることは組織において最も重要な事です。しかし、どんなに批判が及んでも権力者が責任を取らない限り問題は収束しないのです。

これまでの日本の政治が、課題が放置されたままに時が経過するのを傍観している状況が少なくないため、残念ながら海外からの評価にも影響しているように思われます。日本のメディアは海外から指摘される前に、事前に問題提起して指摘すべき点はもっと強く指摘すべきだと考えます。

 

 

 

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